【AWS認定資格】レベル別・おすすめの認定資格と合格体験談[2024年4月版]

2022.05.26(木)

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【AWS認定資格】レベル別・おすすめの認定資格と合格体験談[2024年4月版]

クラウドシフトがどんどん進む昨今。クラウド活用をおすすめされる機会も増えているのではないでしょうか?
総務省の「令和5年版 情報通信白書」によると、約72%の企業が全社もしくは一部の事業所・部門でクラウドサービスを導入しており、クラウドサービスを利用して「非常に効果があった」「ある程度効果があった」と回答した企業の割合は89.1%と、とても高い数字となっています。
出典:総務省WEBサイト

クラウドサービスのなかでもおすすめなのが、世界最大のシェアを持つといわれているAWS(Amazon Web Services)です。AWSにはAWS自体が主催している認定資格があり、ここ近年のクラウドシフトを受け、AWS認定資格の取得を目指す方が増えています。
基礎的な内容から実際の開発にも役立つAWS認定資格のうち、どんな資格を取得するのがおすすめなのでしょうか?

今回は、多彩なAWS認定資格の中で、レベル別でおすすめしたいAWS認定資格をご紹介します。

※以下よりご紹介する内容は2024年4月時点での情報です。最新の情報はAWS公式サイトでご確認ください

初級レベル:おすすめのAWS認定資格

たくさんの種類があるAWS認定資格のうち、初級レベルの方におすすめなのが以下の資格です。


  • AWS認定Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー/CLF-C01)

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▲AWS認定クラウドプラクティショナーの認証バッジ

AWS認定資格としては基礎レベルと位置付けられており、AWSサービスの全体的な知識を求められているため、まずは取得しておきたい資格です。

クラウドプラクティショナー認定試験の内容

  • 対象:AWSクラウドの基礎的な知識を有し、適切に説明ができる
  • AWS経験値:AWSの使用経験は必須ではない
  • 難易度:一番低い
  • 試験時間:90分
  • 受験料:100ドル(約15,000円)
  • 出題形式:65問/複数選択または複数応答

クラウドプラクティショナー認定試験のおすすめ学習法

AWSクラウドに関する総合的な知識を問われます。技術的な詳細よりも、AWSのコンセプトや中核となるサービスの位置付けに関する理解を深めておく必要があるとされています。
当社合格者は、以下のようなものを活用して、繰り返し学習をしたそうです。

  • AWSが無料で提供している各種デジタルトレーニング
  • AWSが無料で提供している問題集
  • AWSサービスをまとめた本
  • クラウドプラクティショナー認定試験の問題集

中級レベル:おすすめのAWS認定資格

AWS認定資格のうち、中級レベルの方におすすめの資格はアソシエイトと呼ばれ、以下の3種類があります。


  • AWS認定Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)アソシエイト(SAA-C02)
  • AWS認定Developer(デベロッパー)アソシエイト(DVA-C01)
  • AWS認定SysOps Administrator(シスオプス アドミニストレーター)アソシエイト(SOA‐C02)
  • AWS認定 Data Engineer(データエンジニア)アソシエイト(DEA-C01)

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▲AWS認定資格アソシエイトの認証バッジ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ソリューションアーキテクトアソシエイト認定試験の内容

  • 対象:AWSクラウドで適切なシステム設計を行うことができる
  • AWS経験値:1年以上のAWS実務経験を有する個人
  • 難易度:中等度
  • 試験時間:130分
  • 受験料:150ドル(約20,000円)
  • 出題形式:65問/複数選択または複数応答

ソリューションアーキテクトアソシエイト認定試験のおすすめ勉強法

AWSのアーキテクチャ原則に基づいた、安全で堅牢なシステムを設計する能力が問われます。クラウドプラクティショナーと比べるとより技術的で、実際に現場で活用されるソリューションに近い内容が出題される傾向があります。
AWS公式サイトには、試験ガイドやサンプル問題、公式練習問題集のほか、デジタルトレーニングや試験対策ウェビナーが公開されていますので、市販のテキストや問題集などと併せて活用しましょう。模擬試験(有料)も用意されています。

デベロッパーアソシエイト認定試験の内容

  • 対象:AWSでのアプリケーション開発・デプロイ・デバッグを行うことができる
  • AWS経験値:AWSベースのアプリケーション開発について1年以上の実務経験を有する個人
  • 難易度:中等度
  • 試験時間:130分
  • 受験料:150ドル(約20,000円)
  • 出題形式:65問/複数選択または複数応答

デベロッパーアソシエイト認定試験のおすすめ勉強法

AWS を使用したクラウドベースのアプリケーションの開発、デプロイ、デバッグ、およびサーバーレスアプリケーションのコードの記述についての知識などが必要です。ソリューションアーキテクトアソシエイト同様、試験ガイドやサンプル問題が公開されているほか、有料で模擬試験の受験も可能です。有償・無償などさまざまな形でAWSより提供される各種トレーニングも活用しましょう。

SysOpsアドミニストレーターアソシエイト認定試験の内容

  • 対象:AWSでのワークロード管理・運用・保守を行うことができる
  • AWS経験値:AWSでのシステム運用について1年以上の実務経験を有する個人
  • 難易度:中等度
  • 試験時間:130分
  • 受験料:150ドル(約20,000円)
  • 出題形式:65問/複数選択または複数応答

SysOpsアドミニストレーターアソシエイト認定試験のおすすめ勉強法

AWS上でのワークロードのデプロイ、管理、そしてオペレーション、およびセキュリティコントロールとコンプライアンス要件の実装の経験や知識などが求められます。
2023年3月以前は、選択・応答式の問題のほか、「試験ラボ」と呼ばれる実技試験が実施されていました。画面に表示されたシナリオ通りにマネジメントコンソールからAWSの設定を行っていく試験で、AWSの操作経験が必要でした。
なお、「試験ラボ」は一時的に休止しており、今後復活する可能性もあるとアナウンスされています。
参考:AWS公式サイト

AWSの操作はAWSが提供している「AWS hands-on for Beginners」などでも練習することができますので、引き続き試験対策として行っておくのがよいでしょう。 

データエンジニアアソシエイト認定試験の内容

  • 対象:コアデータ関連のAWS サービスに関するスキルと知識を持ち、データの設計・管理・品質の確保ができる
  • AWS経験値:AWSでのシステム運用について1~2年以上の実務経験+データエンジニアリングまたはデータアーキテクチャに関する2~3年の実務経験を有する個人
  • 難易度:中等度
  • 試験時間:130分
  • 受験料:150ドル(約20,000円)
  • 出題形式:65問/複数選択または複数応答

データエンジニアアソシエイト認定試験のおすすめ勉強法

データエンジニアアソシエイト認定試験は、2024年3月から開始されたAWS認定資格です。
コアデータ関連の AWS サービスに関するスキルと知識、データの取り込みと変換、データパイプラインを実装する能力、データモデルの設計、データライフサイクルの管理、データ品質の確保といった能力が求められます。ほかのアソシエイト認定試験に比べ、ソフトウェア開発者、データサイエンティスト、ソリューションアーキテクトなどの近しい職種に関するスキルも必要とされるため、難易度は高くなるようです。
他の資格と同様、「AWS Skill Builder」で解説・問題が配布されていますので、それらを使った対策を行うのがよいでしょう。

上級レベル:おすすめのAWS認定資格

AWS認定資格のうち、上級レベルの方におすすめの資格はプロフェッショナルと呼ばれ、以下の2種類があります。


  • AWS認定Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)プロフェッショナル(SAP-C01)
  • AWS認定DevOps Engineer(デブオプス エンジニア)プロフェッショナル(DOP-C01)

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▲AWS認定資格プロフェッショナルの認証バッジ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ソリューションアーキテクトプロフェッショナル認定試験の内容

  • 対象:AWSクラウドで複雑なシステム設計を行う高度な技術と経験を有している
  • AWS経験値:2年以上の実践的なAWS実務経験を有する個人
  • 難易度:最上級
  • 試験時間:180分
  • 受験料:300ドル(約40,000円)
  • 出題形式:75問/複数選択または複数応答

ソリューションアーキテクトプロフェッショナル認定試験のおすすめ勉強法

複雑な要件に適切に対応し、動的でスケーラブルなアプリケーションやシステムをAWSで設計・デプロイするための知識のほか、マイグレーション、コスト管理、継続的な改善など、幅広く高度な知識が求められます。
AWS公式の試験ガイドの理解、問題集、デジタルトレーニングを行い、AWSサービス単体の理解を深めるのはもちろん、複数のサービスを組み合わせた出題にも備える必要があります。模擬試験(有料)も活用し、出題の内容、傾向に慣れておくとよいでしょう。

DevOpsエンジニアプロフェッショナル認定試験の内容

  • 対象:AWSでのアプリケーションのデプロイと運用プロセスを自動化することができる
  • AWS経験値:AWSでのシステム開発・管理・運用について2年以上の実務経験を有する個人
  • 難易度:最上級
  • 試験時間:180分
  • 受験料:300ドル(約40,000円)
  • 出題形式:75問/複数選択または複数応答

DevOpsエンジニアプロフェッショナル認定試験のおすすめ勉強法

高度に自動化されたインフラストラクチャの構築、オペレーティングシステムの管理、最新の開発プロセス、運用プロセス、開発手法、および運用手法などの幅広い経験と理解を求められます。
AWSの試験ガイドを読み込み、公式問題集や模擬試験(有料)を活用し出題傾向を把握しておきましょう。デジタルトレーニングや市販の問題集も正答率を上げるのに役立つでしょう。

上級レベル・専門分野:おすすめのAWS認定資格

AWS認定試験には、以下のように特定のジャンルに特化した専門知識に対する認定資格もあります。

  • AWS認定Advanced Networking(アドバンスドネットワーキング)スペシャリティ (ANS-C00)
  • AWS認定Machine Learning(マシンラーニング)スペシャリティ(MLS-C01)
  • AWS認定Security(セキュリティ)スペシャリティ (SCS-C01)

※2024年4月をもって、下記の資格が廃止されました。
・AWS認定Database(データベース)スペシャリティ(DBS-C01)
・AWS認定Data Analytics(データアナリティクス)スペシャリティ (DAS-C01) 
・AWS認定SAP(サップ) on AWSスペシャリティ(PAS-C01)

難易度はプロフェッショナルレベルとされ、AWSの実務経験は2年以上、各分野での実務経験は5年以上あることが望ましいとされています。
AWSの知識に加え、特定の分野での経験も積んでいる方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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▲AWS認定資格専門分野の認証バッジ

AWS認定資格試験の合格体験記

これまではAWS認定試験とおすすめ勉強法を紹介してきました。ここからは、当社所属のエンジニアが実際に経験した、AWS認定資格試験の合格体験記をチェックしましょう。

AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル合格:Oさん

Web問題集サイト『Cloud License』を併用しながら、苦手分野はオンライン動画セミナー『AWS Black Belt』を視聴して概要を理解しました。そしてAWS コンソールから実際にAWSサービスを利用し、サンプルシステムを構築するなどして勉強しました。問題集や机上の理解だけでは合格は難しいと感じたので、実際にAWSサービスに触れてみて使って、試してみる方法をおすすめします。
→実際の構築も含めて、いろいろな手段でAWSのことを理解するのが合格の秘訣ですね。

AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト合格:Kさん

試験を受けようと決めてから合格するまで3ヵ月ほどかかりました。主な勉強法は、オンラインの模擬試験を合格点が取れるまで繰り返しやりました。受験を計画している方は、クラウドプラクティショナーと試験範囲が重なる部分が多いので、合格から日を開けないでソリューションアーキテクトを受験したほうが良いと思います。 
→複数分野が用意されているAWS認定資格試験。過去に身につけた知識を活用することも重視されますね。

AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト、AWS認定デベロッパーアソシエイト、AWS認定クラウドプラクティショナー合格:Sさん

クラウドプラクティショナーとソリューションアーキテクトはまず書籍と動画を見て、基本的なサービス名や単語を覚えました。その後はいずれの試験でも基本的にはWeb 問題集サイト「Cloud License」を中心に進めました。1ヵ月に1つの資格を取得することを目標にしていたので、2~3週間かけて1度全問を解答し、試験前の1週間はサイト内の模擬試験を解いていました。問題を解くだけでなく、しっかりと解説を読むことが大事だと思います。
→短期集中で複数の資格を取得する計画が立てられるのもAWS認定資格の特徴です。効率的に知識がつけられそうですね。

AWS認定クラウドプラクティショナー合格:Kさん

知識ゼロからのスタートだったので、まずはAWS の動画視聴から始めました。一通り視聴したら、Web 問題集「Cloud License」でひたすら問題を解いて見直し…を繰り返し、分からないところは書籍やネットで調べて理解するようにしました。
用語にアルファベットの略称が多くて苦戦したのを覚えています。そのため関連していそうな用語と一緒に覚えてしまうのがいいかなと思います。  
→AWS認定資格試験としては初級編にあたるクラウドプラクティショナー。基礎的な用語を徹底的に覚えることが大切ですね。

このほかにも、合格者からは、AWS独特の表現として「英語を直訳したような日本語で問題集が作られているので、そういった出題を理解することに慣れる必要がある」といった声や「市販の問題集を自費で購入したことで、『合格しなきゃ』という気合いが入った」などというリアルな声も聞かれました。

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▲AWS認定資格の全体像。ここまでに掲載の認証バッジはAWS公式サイトより引用しました

AWS認定資格試験に合格するための計画を立てよう~まとめ~

AWS認定資格は、AWSが主催している認定資格だけに、AWSの公式サイトに求められる知識や出題内容が詳しく解説された試験ガイドのほか、AWS資格試験合格のためのさまざまなプラクティスやトレーニング、動画コンテンツが用意されています。まずは、そちらをしっかり活用するのがよさそうです。
AWS認定資格の出題内容や形式なども適宜改修されているようなので、最新情報をチェックする意味でもAWS公式サイトはこまめにチェックしましょう。

AWS認定資格試験は、すべてオンラインで受けられ、好きな日時を選んで受験することが可能なので、試験を受けたい日から逆算して、しっかり計画を。試験日が決まったら、当社社員の合格体験記なども参考に、学習を進める順番を検討してみましょう。

今回はAWS認定資格試験について、種類や試験概要、合格体験記を含むおすすめの学習法を紹介してきました。ぜひ、参考にして、みなさまの資格取得やクラウド活用にお役立てください。

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