AWSのサービス一覧表!代表的な製品や利用するメリットも解説
2023.01.17(火)
- クラウド

リモートワークの普及による働き方の多様化によって、インターネットを介して複数人がデータの共有や編集などを行えるクラウドの注目が高まっています。
また、ビジネス環境の変化が絶えない現代は、ITインフラやシステム環境(プラットフォーム)などを自社の業務に合わせて柔軟に活用できるサービスも求められています。
なかでもAmazonが提供する世界最大級のクラウドプラットフォーム「AWS(Amazon Web Services)」は、国内外の多くの企業で導入されています。AWSには200種類を超えるサービスが用意されており、ユーザーは自社の業務に合わせて活用が可能です。
しかし、利用できる機能が多いことから「どのようなサービスがあるのかわからない」「サービスの組み合わせをどうするのが最適なのか」といった悩みがあるでしょう。AWSを導入する前に、提供されているサービスの種類を把握すると導入の検討がしやすくなります。
本記事では、AWSの概要や主要なサービス、サービスの一覧などについて解説します。
AWSとは?概要を解説

「AWS」とは、Amazon Web Servicesの略で、ECサイトなどでおなじみのAmazonが提供するクラウドサービスのことです。
インターネットなどを介して多彩なITサービスを利用でき、自社の要望に合わせて機能の追加や拡張などを行えます。
また、AWSは、クラウドサービスにおいて世界的に高いシェアを誇ることでも知られています。
2021年に調査会社のCanalysが発表した、グローバルにおけるクラウドの主要ベンダーシェアの調査結果によれば、AWSのシェアは30%を超えているそうです。
クラウドの基礎知識
クラウドを利用するなら、その基礎知識も押さえておきましょう。
- オンプレミスとクラウドの違い
- パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い
- クラウドサービスを利用するメリットと注意点
AWSの利用を検討する際にも役立つので、それぞれ参考にしてみてください。
オンプレミスとクラウドの違い
オンプレミスとは自社環境に物理サーバーを構築し、基盤上にアプリケーションを実装して動かすことです。
自社でサーバーやアプリケーションを用意することはもちろんのこと、管理・更新などを行う必要があります。サーバーを購入して構築するため、導入までの時間が長く初期費用がかかります。
一方でクラウドは、インターネットなどのネットワークを通して必要なサーバーやストレージなどのITインフラ、アプリケーションの開発・稼働環境、アプリケーションそのものを使用できます。
自社でITインフラ・システムを用意する必要がなく、初期費用を抑えられ、導入を決めてからすぐに利用可能です。
クラウド事業者が提供する環境については提供元が管理をすることになるため、自社で管理する負担を軽減できます。
パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い
クラウドには主に「パブリッククラウド」「プライベートクラウド」の2種類に分けられます。
パブリッククラウドは、AmazonやGoogleなどが用意したクラウド環境を一般ユーザーや企業が共有して使用する仕組みです。
クラウド環境に必要なサーバーやストレージなどの機器を用意してもらえるため、低コストで素早い導入ができます。
プライベートクラウドは自社のみが利用できるクラウド環境のことです。
企業が自社内にクラウド環境を構築するので、業務に合わせた独自のクラウド環境の構築が可能です。
自社で環境の構築・運用を行う「オンプレミス型」、クラウド事業者からサービスを受ける「ホスティング型」が存在します。
クラウドサービスを利用するメリットと注意点
クラウドサービスを使う一番のメリットは、初期費用がなく、スピーディーで簡単に、用途に応じて柔軟に使えるという点です。
これらのメリットは、業界を問わず、事業活動の発展や改善・業務の効率化・リソースの有効活用に大きな効果をもたらします。
対して主な注意点は、クラウド活用の目的をしっかり定める必要がある・セキュリティの「責任共有モデル」を理解して運用する・
クラウドサービス側のメンテナンスなどでサービスが一時停止することがあるといった点です。
クラウドサービスのメリットを最大限に引き出し、注意すべきポイントを押さえて適切に運用していくためには、クラウドサービスが認定するパートナー企業のサポートを受けるのもよいでしょう。
今回紹介するAWSも、全国各地にパートナー企業が存在しています。
AWSの代表的なサービス

AWSの概要やクラウド利用の基礎知識を理解した上で、ここからはAWSの代表的なサービスを紹介していきます。
- Amazon EC2
- Amazon S3
- Amazon RDS
- AWS Lambda
- AWS CLI
- Amazon CloudWatch
詳しく見ていきましょう。
Amazon EC2
Amazon EC2とは「Amazon Elastic Compute Cloud」の略称で、AWS上にLinuxやWindowsベースの仮想サーバーを作成・利用できるサービスです。 ユーザー側で自由にサーバーを構築でき、希望に合わせてスペックを自由に変更可能です。
クラウドサービスの種類としてはIaaS(サーバーやネットワーク機器などのハードウェアリソースをネットワーク経由で提供するサービス)に分類されます。
EC2は、AWSのアカウントがあればいくつかの項目をクリックするだけでサーバーを構築できるため、ITインフラを用意する時間を大幅に短縮できます。 必要なときに必要な分のインフラを素早く用意することで、事業活動を支える業務の改善・進行をスピーディー、かつスムーズにすることが可能です。
また、EC2はサーバーの複製が容易なため、同じ構成のサーバーを複数台立ち上げてシステムを冗長化することも可能です。
冗長化により、システム全体の負荷を各サーバーに分散させたり、万が一特定のサーバーに障害が発生しても別のサーバーが処理を肩代わりするなど、堅牢で安定したシステムを実現することができます。
Amazon S3
Amazon S3とは「Amazon Simple Storage Service」の略称で、データを格納できるオンラインストレージのことです。
システムやアプリケーションなどのバックアップ・復元・アーカイブなどで使用されます。
S3は無制限でデータを格納できるため、オンプレミスのように容量を気にする必要がありません。
複数デバイスにデータを分けて蓄積することもないため、データの管理がしやすくなります。
また、S3は保存したデータの耐久性に優れており、99.999999999%という極めて高い性能値を実現する設計となっています。データが消失する可能性が非常に低く、万が一障害が発生しても自社の大切なデータを守れるのです。
Amazon RDS
Amazon RDSとは「Relational Database Service」の略称で、フルマネージドで管理負担を抑えられるデータベースサービスです。
フルマネージドは、サーバーの管理・パッチ適用・バックアップなどの業務を任せられることを指します。
RDSは、PaaS(クラウド上のプラットフォームが利用できるサービス)として提供されています。
RDSはデータベースを容易に構築でき、管理がしやすいことが特徴です。
通常のデータベースは、機材の発注からシステムの構築、環境設定までを自社で行わなければなりません。
RDSであれば、OracleやMySQLなどのデータベースエンジンと必要なストレージを選択すると、データベースを構築できます。
そして、構築したデータベースは、インフラ基盤の運用やライセンス管理などをAWS側が担当するため、ユーザーの運用・保守にかかる負担を減らせます。
また、可用性(システムが継続して稼働する能力)が高いことも特徴の一つです。
RDSはマルチAZ(アベイラビリティーゾーン)配置にすることで、システムの稼働を維持しやすくなっています。
マルチAZ配置では、本番用データベースとバックアップ用のデータベースを異なるAZに配置しています。
本番用データベースに障害が発生しても、別の場所にあるバックアップ用データベースに自動的に切り替えが行われるため、システムが停止する可能性を低くしているのです。
AWS Lambda
AWS Lambda(ラムダ)とは、サーバーレスなアプリケーションを実現させるサービスです。
サーバーレスはプログラムの実行にサーバーを必要としないことを指します。実行するプログラムをLambda関数として作成・登録するだけで、サーバーを管理せず自動的に任意のコードを実行できる仕組みです。
1日数十件から1秒間に数十万件のイベントまで、さまざまな規模のコード実行リクエストに対応しています。
Lambdaは、コードが実行されている時間(1ミリ秒)ごとに料金が発生します。
起動している間も課金されるEC2やS3と違い、Lambdaは実行していない間は課金されません。そのため、サーバーに関わるコスト削減につながるでしょう。
AWS CLI
AWS CLI(コマンドラインインターフェース)は、AWSのサービスを管理するための統合ツールです。
AWSでは200以上のサービスが提供されており、CLIを利用すると1つのツールで全ての制御ができます。
CLIを利用するメリットは、コマンドをスクリプトにまとめて実行することで、何度も繰り返し行う必要がある処理や、複数のAWSサービスにまたがる制御を自動化できることにあります。
AWSの各サービスの制御は、マネジメントコンソールと呼ばれるWebインタフェースを介して実行することができますが、Webで複数の画面を行き来しながら手作業で設定するのは面倒な上に、入力間違いなどの人的ミスも起こりやすくなります。
大量の処理や頻繁な制御が必要な場合には、AWS CLIを利用することで運用管理の効率化を実現できます。
Amazon CloudWatch
Amazon CloudWatchは、サーバーやアプリケーションといった各種サービスの状態を監視するサービスです。
CloudWatchにはサービスの監視の他に、下記のような機能があります。
- Cloudwatch Logs:ログの収集・分析・可視化
- CloudWatch Alarm:状況に応じたアラームの発行
- CloudWatch Events:イベントの管理・自動化
複数の機能を組み合わせることで、例えばサービスのリソースの状態・ログを監視し、一定の値を超えた場合に、アラートを通知できます。
Amazon CloudWatchを利用すると、障害が起こりそうなシステムをいち早く察知し、予防するといったアクションが可能です。
【2022年版】カテゴリ別のAWSサービス一覧表
AWSでは200種類以上のサービスが提供されています。AWSで利用できるサービスを把握すると、自社の要望に合わせて組み合わせがしやすくなるのでチェックしてみましょう。
カテゴリ別のAWSサービス一覧表を以下にまとめます。(※記事掲載時点での内容です。最新の情報はAWS公式サイトをご確認ください)
分析
Amazon OpenSearch Service | ログ分析・リアルタイムのアプリモニタリング・ウェブサイト検索などを実行 |
Amazon Athena | Amazon S3内のデータを標準SQLで分析 |
Amazon CloudSearch | システムに検索機能を追加 |
Amazon DataZone (プレビュー) | 組み込みのガバナンスで組織の枠を超えたデータ活用を実現 |
Amazon EMR | 機械学習を使用したビッグデータの分析 |
Amazon FinSpace | 金融サービス業界 (FSI) 向けのデータ管理・分析 |
Amazon Kinesis | ストリーミングデータをリアルタイムで収集・処理・分析 |
Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (MSK) | ストリーミングデータの取り込み・処理をリアルタイムで実行 |
Amazon QuickSight | 高速なビジネス分析サービス |
AWS Clean Rooms (プレビュー) | 基礎となるデータを共有または公開することなく、データセットの照合、分析、コラボレーションを実現 |
AWS Data Exchange | サードパーティーデータの検索・購読・使用 |
AWS Data Pipeline | 他のサービス間でデータの移動・変換を自動化 |
AWS Glue | サーバーレス環境で大規模なデータ統合を自動化 |
AWS Lake Formation | データレイクを数日でセットアップ |
アプリケーション統合
Amazon AppFlow | コードなしでAWSサービスとSaaSアプリケーションを統合 |
Amazon EventBridge | AWSサービスとSaaSアプリケーションのサービスのイベント共有 |
Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) | AWSと外部サービスの連携処理の自動化 |
Amazon MQ | サービス間のやり取りや情報の交換・実行 |
Amazon Simple Notification Service (SNS) | サービス同士やサービスとユーザー間の通信 |
Amazon Simple Queue Service(SQS) | 異なるソフトウェア間でデータを送受信するフルマネージド型のサービス |
AWS Step Functions | 分散アプリケーションの調整 |
ブロックチェーン
Amazon Managed Blockchain | スケーラブルなブロックチェーンネットワークを作成・管理 |
Amazon Quantum Ledger Database (QLDB) | フルマネージド型の台帳データベース |
ビジネスアプリケーション
Alexa for Business | Alexa(AI音声認識サービス)を使用した仕事の効率化を実現 |
Amazon Chime | フラストレーションがない会議、ビデオ電話、チャット |
Amazon Chime SDK | リアルタイムメッセージング、オーディオ、動画、および画面共有 |
Amazon Connect | オムニチャネルのクラウドコンタクトセンター |
Amazon Honeycode | プログラミングなしでモバイルおよびウェブアプリケーションを構築 |
Amazon WorkDocs | エンタープライズドキュメントのセキュアな保存と共有 |
Amazon WorkMail | セキュリティに優れたEメールとカレンダー |
AWS Supply Chain (プレビュー) | 機械学習を活用したサプライチェーンアプリケーションでリスクの軽減とコストの削減を実現 |
AWS Wickr | 企業の通信をエンドツーエンドで暗号化して保護 |
クラウド財務管理
AWS Budgets | 柔軟な予算と予測による計画とコストコントロールの改善 |
AWS Cost and Usage Report | 包括的なコストと使用状況データを詳しく把握 |
AWS Cost Explorer | AWSのコストと使用状況を分析 |
Savings Plans | 一定期間・使用量を計約し、低料金を実現する柔軟な料金モデル |
リザーブドインスタンス (RI) レポート | リザーブドインスタンス (RI) の管理とモニタリング |
コンピューティング
AWS Local Zones | レイテンシーの影響を受けやすいアプリケーションをエンドユーザーにより近い場所で実行 |
Amazon EC2 | クラウド内の仮想サーバー作成 |
Amazon EC2 Auto Scaling | 需要の変動に対応してコンピューティング性能を調整 |
Amazon EC2 スポットインスタンス | AWS内の使用されていないEC2キャパシティを最大90%OFFで活用できる |
Amazon Lightsail | 仮想プライベートサーバーの起動および管理 |
AWS App Runner | 大規模なWebアプリケーションの開発を容易に |
AWS Auto Scaling | 需要に合わせて複数のリソースをスケール |
AWS Batch | あらゆる規模でのバッチ処理の実行 |
AWS Compute Optimizer | 最適なAWSコンピューティングリソースを特定 |
AWS Elastic Beanstalk | Webアプリの実行・管理 |
AWS Lambda | サーバーレスでプログラムのコードを実行 |
AWS Outposts | オンプレミスでAWSサービスを実行 |
AWS Serverless Application Repository | サーバーレスアプリを検索・デプロイ・公開 |
AWS SimSpace Weaver | AWSマネージドのインフラストラクチャで動的かつ大規模な空間シミュレーションを構築 |
AWS Wavelength | 5Gデバイス向けにアプリケーションを提供 |
VMware Cloud on AWS | カスタムハードウェアを使用せずにハイブリッドクラウドを構築 |
コンテナ
Amazon Elastic Container Registry (ECR) | コンテナイメージを簡単に保存・管理・デプロイ |
Amazon Elastic Container Service (ECS) | 安全で信頼性と拡張性が高いコンテナを実行 |
Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) | Kubernetesを実行するために最も信頼性が高いKubernetesサービス |
AWS App2Container | 既存のアプリをコンテナ化して移行 |
AWS Copilot | AWSでコンテナ化されたアプリを起動・管理 |
AWS Fargate | コンテナ向けサーバーレスコンピューティング |
Red Hat OpenShift Service on AWS | コンテナ化ソフトウェア「OpenShift」をAWSで活用 |
データベース(DB)
Amazon Aurora | 高性能マネージド型リレーショナルデータベース |
Amazon DocumentDB | フルマネージドドキュメントデータベース |
Amazon DynamoDB | マネージド型NoSQLデータベース |
Amazon ElastiCache | データのキャッシュサービス |
Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け) | Cassandra対応のマネージドデータベース |
Amazon MemoryDB for Redis | 超高速パフォーマンスを実現する「Redis」対応のデータベース |
Amazon Neptune | フルマネージド型グラフデータベースサービス |
Amazon RDS | MySQL、PostgreSQL、Oracle、SQL Server、および MariaDB のためのマネージドリレーショナルデータベースサービス |
Amazon RDS on VMware | オンプレミスデータベース管理の自動化 |
Amazon Redshift | 高速でシンプルな費用対効果の高いデータウェアハウジングサービス |
Amazon Timestream | フルマネージド時系列データベース |
デベロッパーツール
Amazon CodeCatalyst (プレビュー) | AWSでの迅速な開発と配信を実現する統合ソフトウェア開発サービス |
Amazon Corretto | 本番環境に向けてOpenJDKを配信 |
AWS Cloud Control API | APIを使用してAWSや外部のクラウドインフラを管理 |
AWS Cloud Development Kit (CDK) | JavaScript、TypeScript、Python、Java、C#、Go などの使い慣れたプログラミング言語を使用してクラウドアプリケーションリソースを定義 |
AWS Cloud9 | クラウドIDE でのコードの記述・実行・デバッグ |
AWS CloudShell | コマンドラインでブラウザから直接AWSのリソースとツールにアクセス |
AWS CodeArtifact | ソフトウェア開発プロセスで使用されるソフトウェアパッケージを、安全に保存・公開し共有を容易に |
AWS CodeBuild | コードの構築とテスト |
AWS CodeCommit | プライベートGitリポジトリへのコードの保存 |
AWS CodeDeploy | コードのデプロイを自動化 |
AWS CodePipeline | 開発からリリースまでのプロセスのモデル化・視覚化・自動化 |
AWS CodeStar | AWSアプリを開発してデプロイ |
AWS Fault Injection Simulator | クラウド障害のシミュレーションを行うサービス |
AWS X-Ray | アプリの分析・デバッグ |
AWSのツールとSDK | AWSでSDKを利用 |
AWS Command Line Interface (CLI) | AWSのサービスを管理するための統合ツール |
エンドユーザーコンピューティング
Amazon AppStream 2.0 | デスクトップアプリをブラウザへ安全に配信 |
Amazon WorkLink | 社内ウェブサイトへのモバイルアクセスを可能に |
Amazon WorkSpaces | クラウド内の仮想デスクトップ |
Webとモバイルのフロントエンド
Amazon API Gateway | APIの構築・デプロイ・管理 |
Amazon Location Service | アプリに位置情報を安全かつ簡単に追加 |
Amazon Pinpoint | 複数のメッセージングチャンネルでやり取りできる |
Amazon Simple Email Service (SES) | E メールを送受信するための、簡単で費用効率の高い方法を提供 |
AWS Amplify | Webアプリ・モバイルアプリの構築・デプロイ・ホスト・管理 |
AWS AppSync | アプリデータをリアルタイムで保存・同期 |
AWS Device Farm | 実際のデバイスを使ったWebアプリのテスト |
IoT
AWS IoT Core | デバイスをクラウドに接続 |
AWS IoT FleetWise | 車両データをほぼリアルタイムで収集・変換してクラウドに転送 |
AWS IoT SiteWise | 産業機器からデータを収集・保存・整理・可視化 |
AWS IoT TwinMaker | 実世界システムのデジタルツインを作成して業務を最適化 |
AWS IoT Greengrass | デバイスソフトウェアを構築、デプロイ、管理するためのクラウドサービス |
AWS IoT 1-Click | AWS Lambda トリガーをワンクリックで作成 |
AWS IoT Analytics | IoTデバイスの分析 |
AWS IoT Device Defender | IoTデバイスのセキュリティ管理 |
AWS IoT Device Management | IoT デバイスのオンボード・編成・リモート管理 |
AWS IoT EduKit | IoTアプリの構築方法を習得 |
AWS IoT Events | IoTセンサーやアプリで発生したイベントを検出・対応 |
AWS IoT RoboRunner | ロボットと作業管理システムを接続し単一のシステムビューでオペレーション全体の作業を自動化 |
AWS IoT Things Graph | IoTデバイスとWebサービスを接続 |
AWS IoT ボタン | クラウドのプログラミング可能なダッシュボタン |
AWS Partner Device Catalog | AWS 対応 IoT ハードウェアのキュレートされたカタログ |
FreeRTOS | IoT向けリアルタイムオペレーティングシステム |
機械学習(Machine Learning)
Amazon Augmented AI | 機械学習予測のレビューを導入 |
Amazon CodeGuru | コストがかさむコード行を特定 |
Amazon Comprehend | テキスト内でインサイトや関係性を検出 |
Amazon DevOps Guru | アプリケーションの可用性を向上させるクラウドオペレーションサービス |
Amazon Elastic Inference | 深層学習の推論を高速化 |
Amazon Forecast | 機械学習を用いて、ビジネスの成果を正確に予測 |
Amazon Fraud Detector | 機械学習でオンライン不正を検出 |
Amazon HealthLake | ヘルスデータの安全な保存・変換・クエリ・分析を実施 |
Amazon Kendra | 機械学習によるエンタープライズ検索 |
Amazon Lex | 音声およびテキストチャットボットの構築 |
Amazon Lookout for Equipment | センサーデータを分析して、機器の異常な動作を検出 |
Amazon Lookout for Metrics | メトリクス内の異常を自動的に検出し、根本原因を特定 |
Amazon Lookout for Vision | コンピュータビジョンを使用して製品欠陥を検出し、品質検査を自動化 |
Amazon Monitron | 予知保全と機械学習で計画外の機器のダウンタイムを削減 |
Amazon Omics | オミックスデータからインサイトを取得 |
Amazon Personalize | アプリにリアルタイムでおすすめ機能を構築 |
Amazon Polly | 文章をリアルな音声に変換 |
Amazon Rekognition | 機械学習で画像と動画の分析を自動化 |
Amazon SageMaker | 機械学習モデルを大規模に構築・トレーニング・デプロイ |
Amazon SageMaker Ground Truth | 機械学習トレーニングデータセットの構築 |
Amazon Textract | ドキュメントからのテキストとデータの抽出 |
Amazon Transcribe | 自動音声認識 |
Amazon Translate | 自然で流ちょうな言語翻訳 |
Apache MXNet on AWS | スケーラブルなオープンソースの深層学習フレームワーク |
AWS Deep Learning Containers | 深層学習のためのDockerイメージ |
AWS DeepComposer | 機械学習対応のミュージカルキーボード |
AWS DeepLens | 深層学習対応のビデオカメラ |
AWS DeepRacer | 機械学習による1/18スケールでの自律走行型レースカー |
AWS Inferentia | 機械学習推論チップ |
AWS Panorama | コンピュータビジョンでオペレーションを改善 |
AWS 深層学習 AMI | Amazon EC2での深層学習 |
PyTorch on AWS | オープンソースの機械学習フレームワーク |
TensorFlow on AWS | オープンソースのマシンインテリジェンスライブラリ |
マネジメントとガバナンス
Amazon CloudWatch | リソースとアプリのモニタリング |
Amazon Managed Grafana | AWS上のデータを可視化・分析 |
Amazon Managed Service for Prometheus | コンテナのための可用性と安全性に優れたマネージドモニタリング |
AWS Chatbot | チャットボットのモニタリング |
AWS CloudFormation | テンプレートを使用したリソースの作成と管理 |
AWS CloudTrail | ユーザーアクションやAPI使用状況の追跡 |
AWS Config | リソースのインベントリと変更の追跡 |
AWS Console Mobile Application | 外出先でリソースにアクセス |
AWS Control Tower | 複数のアカウント環境をセットアップ・管理 |
AWS Distro for OpenTelemetry | アプリケーションの問題解決までの平均時間を短縮 |
AWS Launch Wizard | 外部アプリのサイズ変更・設定・デプロイ |
AWS License Manager | ライセンスの追跡・管理・制御 |
AWS OpsWorks | ChefやPuppetを使用した運用の自動化 |
AWS Organizations | AWSアカウント全体に対する一元的なガバナンスと管理 |
AWS Personal Health Dashboard | AWS環境に影響を及ぼす可能性のある重要なイベントや変更を表示 |
AWS Proton | コンテナおよびサーバーレスデプロイ向けの管理の自動化 |
AWS Resilience Hub | アプリケーションを中断に備えて保護 |
AWS Service Catalog | 組織として管理している製品を、ユーザ部門が早く簡単に立ち上げられるサービス |
AWS Service Management Connector | サービス管理ツール内で AWS リソースをプロビジョニング・管理・運用 |
AWS Systems Manager | 運用上のインサイトを取得して対策を実施 |
AWS Trusted Advisor | パフォーマンスとセキュリティの最適化 |
AWS Well-Architected Tool | ワークロードの見直しと改善 |
AWS マネジメントコンソール | Webベースのユーザーインターフェイス |
AWS Managed Services | AWSのためのインフラストラクチャ運用管理 |
メディアサービス
Amazon Elastic Transcoder | スケーラブルなメディア変換サービス |
Amazon Interactive Video Service | ライブ動画体験を構築 |
Amazon Kinesis Video Streams | 動画ストリームの処理と分析 |
Amazon Nimble Studio | クラウドでのコンテンツ作成を加速化 |
AWS Elemental MediaConnect | 安全で信頼性の高いライブ動画伝送 |
AWS Elemental MediaConvert | ファイルベースの動画コンテンツの変換 |
AWS Elemental MediaLive | ライブ動画コンテンツの変換 |
AWS Elemental MediaPackage | 動画の発信とパッケージ化 |
AWS Elemental MediaStore | メディア向けに最適化されたAWSストレージサービス |
AWS Elemental MediaTailor | 動画のパーソナライゼーションと収益化 |
AWS Elemental アプライアンスとソフトウェア | オンプレミスメディアソリューション |
移行と転送
AWS Application Migration Service (MGN) | オンプレミス・仮想・パブリッククラウドからアプリをAWSに移行する主要なサービス |
AWS Application Discovery Service | 移行を効率化するためのオンプレミスアプリケーションの検出 |
AWS Database Migration Service(DMS) | ダウンタイムを最小限に抑えたデータベースの移行 |
AWS DataSync | シンプルかつ高速なオンラインデータ転送 |
AWS Mainframe Modernization | メインフレームワークロードの移行・モダナイゼーション・運用・実行 |
AWS Migration Hub | 複数の移行の追跡を1カ所から実行 |
AWS Server Migration Service(SMS) | オンプレミスサーバーをAWSに移行 |
AWS Transfer Family | フルマネージドなSFTP/FTP/FTPSサービス |
Migration Evaluator (旧TSO Logic) | AWSクラウドの計画と移行に役立つ移行評価サービス |
ネットワーキングとコンテンツ配信
AWS Cloud WAN | グローバル広域ネットワークの構築・管理・モニタリング |
AWS Verified Access (プレビュー) | VPNなしで企業アプリケーションに安全にアクセス |
Amazon CloudFront | 静的および動的なウェブコンテンツ (.html、.css、.js、イメージファイルなど) の配信を高速化 |
Amazon Route 53 | 可用性と拡張性に優れたドメインネームシステム (DNS) ウェブサービスWebサービス |
Amazon VPC | 独立したクラウドリソース |
AWS App Mesh | マイクロサービスのモニタリングと制御 |
AWS Cloud Map | クラウドリソースの検出サービス |
AWS Direct Connect | AWSへの専用ネットワーク接続を作成 |
AWS Global Accelerator | アプリの可用性とパフォーマンスの向上 |
AWS Private 5G | プライベートセルラーネットワークの構築・管理・スケーリング |
AWS PrivateLink | AWSでホストされているサービスへのセキュアなアクセス |
AWS Transit Gateway | VPCとアカウント接続を簡単にスケール |
AWS VPN | ネットワークリソースへのセキュアなアクセス |
Elastic Load Balancing(ELB) | 受信したトラフィックを複数のターゲットへ自動で分散し負荷を軽減 |
量子テクノロジー
Amazon Braket | 量子コンピューティングの研究を加速 |
ロボット工学
AWS RoboMaker | ロボットシミュレーションの実行・スケール・自動化 |
人工衛星
AWS Ground Station | 通信衛星の制御や衛星データ処理・衛星運営のスケーリング |
セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
Amazon Cognito | アプリケーションのID管理 |
Amazon Detective | 潜在的なセキュリティ問題の調査 |
Amazon GuardDuty | マネージド型脅威検出サービス |
Amazon Inspector | Amazon EC2とAmazon ECR向けの自動化された継続的な脆弱性管理 |
Amazon Macie | 機密データの検出と保護 |
Amazon Security Lake (プレビュー) | 数クリックでセキュリティデータを自動で一元化 |
Amazon Verified Permissions (プレビュー版) | アプリケーションの認可とアクセス権限をきめ細かく設定 |
AWS Artifact | AWSのコンプライアンスレポートへのアクセス |
AWS Audit Manager | AWSの使用状況を継続的に監視しリスクとコンプライアンスを評価方法を簡素化 |
AWS Certificate Manager | SSL/TLS 証明書のプロビジョン・管理・およびデプロイ |
AWS CloudHSM | 暗号化キーを生成し専用のハードウェアで保管 |
AWS Directory Service | Active Directory をホスティングおよび管理 |
AWS Firewall Manager | ファイアウォールルールの一元管理 |
AWS Identity and Access Management | サービス・リソースへのアクセスをセキュアに管理 |
AWS Key Management Service (KMS) | 暗号化キーを簡単に作成して管理し、AWSサービスやアプリケーションでの使用を制御 |
AWS Network Firewall | Amazon VPC全体でネットワークセキュリティを稼働 |
AWS Resource Access Manager | AWSのリソースを共有するためのシンプルで安全なサービス |
AWS Secrets Manager | 秘密情報のローテーション・管理・取得 |
AWS Security Hub | セキュリティチェックの自動化・セキュリティアラートの一元化・自動修復を可能にするクラウドセキュリティ体制管理 |
AWS Shield | 分散サービス妨害 (DDoS) に対する保護 |
AWS Single Sign-On (SSO) | クラウド Single Sign-On (SSO) サービス |
AWS WAF | 悪意のあるWebトラフィックをフィルタリング |
ストレージ
Amazon Elastic Block Store (EBS) | Amazon EC2インスタンスと組み合わせて使用できるブロックストレージ |
Amazon Elastic File System(EFS) | EC2 用フルマネージド型ファイルシステム |
Amazon FSx | ファイルシステムを起動・実行・スケール |
Amazon S3 Glacier | クラウド内の低コストのアーカイブストレージ |
Amazon Simple Storage Service (S3) | どこからでも簡単に、お好みの量のデータを取得できるオブジェクトストレージ |
AWS Backup | AWSのサービス全体で一元化されたバックアップを実行 |
AWS Snow ファミリー | クラウドとの間で大量のデータをネットワークに依存せずに移行する際に役立つ物理デバイス |
AWS Storage Gateway | オンプレミスから実質無制限のクラウドストレージへのアクセスを提供するハイブリッドクラウドストレージサービス |
AWS Elastic Disaster Recovery (DRS) | AWS の災害対策のために推奨されるサービス |
AWSのサービスを利用するおすすめポイント

ここまで紹介してきた通り、あらゆるジャンルで多彩なサービスを展開しているAWS。それゆえに、組み合わせ次第でどんな事業もサポートできる可能性を持ったクラウドプラットフォームであると言えるでしょう。
充実した機能のほかにも、AWSを利用するメリットを以下にまとめます。
- 初期費用が無料
- 継続的な値下げを実施している
- ITリソースの柔軟な変更ができる
- セキュリティのレベルが高い
- サポート体制が充実している
順番に見ていきましょう。
初期費用が無料
AWSのサービスを利用するにあたって初期費用はかかりません。AWS上に無料のアカウントを開設すれば、すぐに利用を始められます。
AWSの料金体系は従量課金制となっており、ITインフラや各種ツールなどの利用量に応じて請求されます。
オンプレミスの場合、システム・アプリケーションを構築・実行するには、サーバーやストレージ、ネットワーク機器などを用意する必要があります。 オンプレミスは小規模でも20万~30万程度、大規模な環境になるとインフラ構築のみで数億円になることもあります。
AWSのサービスを利用すれば初期費用はかからないので、ITインフラの調達や運用などの費用を抑えられます。
継続的な値下げを実施している
AWSは長期的に利用すると、コストの削減ができる可能性があります。AWSは2006年にサービス開始してから、2022年12月現在129回以上の値下げをしたと、公式サイトで発表しています。
AWSはサービス提供規模を拡大し続け、そのスケールメリットを生かしてサーバーの調達コストやデータセンター、ネットワークなどの維持コストを低下させています。 そのコスト減をユーザーにも利用料の値下げという形で還元しています。
ITリソースの柔軟な変更ができる
導入時にスペックが固定されてしまうオンプレミスとは違い、AWSはITリソースのキャパシティ(能力や容量)を柔軟に変えることが可能です。
利用用途や状況に応じて、必要なサービスを利用したい分だけ利用できます。
そのため、業務の繁忙期に合わせてサーバーの台数を増加したり、閑散期になったらサーバーの台数を減らしたりといった活用もできます。
対してオンプレミスは、機器に搭載されているリソース分しか利用できません。サーバーの追加・縮小には時間と手間がかかるので、柔軟な運用は難しいと言えます。
セキュリティのレベルが高い
AWSはセキュリティレベルが高く、世界最高水準のセキュリティ規格を数多くクリアしていることから、安全にサービスを利用できます。
例を挙げると、クラウドサービスに特化した世界的なセキュリティ基準である「ISO 27017」のほか、日本の政府機関で採用されているセキュリティ基準「ISMAP」など、多くの第三者機関から認証を受けています。
金融業や省庁、地方自治体などでの導入実績が増えていることからも、AWSのセキュリティ対策に対する信頼の高さを示しています。
このように信頼性の高いセキュリティ対策が常に最新の状態で保たれているのがAWSです。
AWSが定めているユーザーとのセキュリティの責任分岐点をしっかり理解して運用することで、安全なITシステムを運用することができます。
サポート体制が充実している
AWSは無料~有料のものまでさまざまなサポートプランを用意しています。
無料のプランでもリソースセンター・サービス状態ダッシュボード・製品 FAQ・フォーラム、および健全性チェックのサポートなど、基本的なものが提供されます。
さらに、有料プランに加入すればより充実したサポートを受けることが可能です。有料プランでは「エンタープライズ」「開発者」「ビジネス」といった種類があり、それぞれ受けられるサポートが異なります。
どのプランも日本語でのサポートに対応し、メールや電話・チャットで応答してくれます。
AWSのサポートも充実していますが、よりきめ細やかなサポートが受けたい場合は、AWS認定のサービスパートナー企業に相談するのも有効です。
~まとめ~AWSのサービスを利用してみよう
AWSは、Amazon社が提供するクラウドコンピューティングを使用したサービスのことで、最適な活用方法をすることで企業のあらゆる課題を解決し、ビジネスを発展させる可能性を持っています。
AWSは世界最大級のシェアを誇り、国内外で多く利用されているほか、業界を問わず活用できるので、企業はもちろん、官公庁でも導入が進んでいます。
AWSのサービスは200種類以上が提供されており、用途や目的・業務に合わせて組み合わせて活用できます。
自社のみでAWSを導入することに不安があるなら、AWS認定のサポート企業に相談するのがおすすめです。
<AWSクラウドの活用を検討している企業のみなさまへ>
「クラウド活用で自社の課題を解決したい」「自社のシステム運用に最適な環境を探している」そんなときは当社にご相談ください。
20年以上サーバーの運用に携わり、かつ、データセンターも保有し、さらにAWS認定資格を有する技術者が30名以上在籍する当社が、御社に最適なITシステム環境をご提案します。
また、AWS環境の設計構築から運用まで一貫して任せられるだけでなく、24時間365日の監視体制でお客様のAWS運用をサポートします。