多彩な仕組みを実現! 私たちの日常を支えるWebシステムとは?
2021.08.25(水)
- Webシステム

Webシステムはなくてはならない存在
インターネットや企業内ネットワーク経由で利用できるサービスやシステムのことを「Webシステム」と言います。スマートフォン、パソコン、タブレットなどWebブラウザを搭載したデバイスであれば、OSを問わず利用できます。
主に、インターネット環境があればどこからでも、いつでもアクセスしてサービスを利用できるので、利便性が高く、あらゆる業種・業界でWebシステムが開発・導入されています。一般の消費者のみなさんに分かりやすい例で言うと、ECサイトやネットオークション、各種予約サイト、SNS(Social Networking Service / ソーシャルネットワーキングサービス)など。お問い合わせフォームや検索機能、リアルタイム表示など、Webサイトの中で自然と目にしたり使用したりしている機能も、全てWebシステムです。
また、ビジネスシーンにおいても、商材の受発注、販売管理、在庫管理、勤怠管理、財務会計、文書管理、社内コミュニケーションツールに至るまで、あらゆる業務システムのWebシステム化が進んでおり、企業はインターネット経由で好きなWebシステムを気軽にチョイスして利用できる時代が到来しています。
このように、Webシステムは私たちの生活や仕事の中で当たり前のように使われており、利便性の向上、業務の効率化・自動化、ペーパーレス化、人的ミスの削減などを実現し、その結果として売上アップやコストの削減に大きな効果をもたらすことができます。
Webシステムを活用するメリット
Webシステムはサーバ上にデータが保存されており、インターネット環境さえあれば、どこからでもアクセスし、サービスを利用できます。
言い換えると、ChromeやSafariなどのWebブラウザを介してシステムを利用するので、パソコンにプログラムをインストールする必要がないという特長があるということです。
これは、従来一般的だった
- スタンドアロン型(ネットワークにつながずに、1台のパソコンで完結するシステム)
- クライアントサーバー型(パソコンにプログラムをインストールして、サーバーと通信しながら利用する)
で、手間が掛かっていた、プログラム変更の度に行うインストール作業やバージョンアップ作業といったメンテナンスが不要になる、ということです。
Webシステムの「どこからでもアクセス可能なこと」や「運用や管理の負担が軽微になること」から、近年は企業を中心にWebシステムのニーズが高まっています。
また、Webシステム化することで、異なるシステム間の連携が容易になるなど、自動化・即時化・見える化・ペーパーレス化などが実現。今まで担当者の手作業で行っていた業務負担が軽減し、業務効率を改善することにつながります。
導入メリットが多いWebシステムですが、気を付けなければいけないポイントもあります。
①セキュリティ対策
Webシステムは主にインターネットからアクセスできる環境にあるため、サーバーやネットワークへ不正侵入されないように対処する必要があります。またプログラム自体に脆弱性があると、そこから情報漏えいなどにつながってしまう場合があるので注意が必要です。
Webシステムの利便性やメリットを安全に受けるためには、プログラム面とインフラ面の両方の対策を行い、不正アクセス、データ改ざん、情報漏えいなど、さまざまなセキュリティリスクを取り除いていくことが非常に重要になることを理解しておきましょう。
②障害対策
Webシステムを格納するサーバーに障害が発生すると、システムが停止してしまう可能性があります。
サーバーは24時間365日稼働してシステムを動かしていますので、どうしても障害のリスクが伴います。サーバーに起因するシステム障害を回避し、万が一サーバートラブルが発生しても影響を最小限にするためには、サーバを二重化したり、データを安全な形でバックアップしたりするなどの対策は必須となります。
このように、Webシステムの導入にはさまざまな対策も必要ですが、システム化による運用コスト減、メンテナンス性の向上、業務効率のアップができれば、余ったリソースで、より生産性の高い仕事を行うことも可能になります。
また、テレワークへの対応がスムーズになるメリットもあります。ExcelやAccessを利用して業務を行っていたり、専用端末でのみ稼働するシステムなどがあれば、一度、Webシステム化を検討してみてはいかがでしょうか。