AWS認定資格とは?合格者の勉強術もご紹介!
2021.10.21(木)
- ITインフラ
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- クラウド
近年、利用する企業が増加しているクラウド。Webサイト、システム、ファイルの格納など、インターネット上で共有できるさまざまなものの基盤として活用されることが珍しくなくなってきました。なかでも、Amazonが提供しているAWS(Amazon Web Services)は、最もサービス提供の歴史があり人気が高いクラウドサービスです。
そんな世界一のシェアを誇るといわれているAWSに、AWS認定資格があるのをご存じですか?
AWS認定資格は、AWS主催の認定資格で、基礎的から本格的な内容まで多彩なレベルの資格が用意されています。
当社でも技術者を中心に、AWS認定資格の取得を目指す社員が増えており、AWS認定資格の資格を取得することで、実際の業務に良い影響が出ています。
今後、ますます注目され、受験者も増えると予測されるAWS認定資格について、実際に合格した当社技術者の声も交えながら紹介していきます。
AWS認定資格とは?どんなことが学べるの?
サーバーやデータベースなどのインフラ環境から、機械学習などの最先端技術まで、実にいろいろなことができるAWS。
その機能は200を超えます。その数の多さゆえに、正しい知識を体系的に学ばないと、真に役立つ技術とはなりません。
AWSも、より効果的にAWSを構築・運用できる技術者の育成のために、AWSは公式認定を受けられる資格をそれぞれの分野ごとに用意しています。
試験はAmazonが作っているため、正しく効率的な方法で学習でき、また、体系的に知識を学ぶことにより、複雑な課題やあらゆる状況に対応できる技術が身につきます。
AWS認定資格の種類と難易度は?
AWSの知識を有することをAmazonが公式に認定し、クラウドサービスの専門知識を持っていることを証明することができるAWS認定の資格。
クラウドシフトが進む近年は特に注目を集めており、取得のメリットも高まっています。
具体的にどんな資格があり、難易度はどれほどなのかをチェックしましょう。
引用元:AWS公式サイト
【基礎コース】
受験には6か月程度のAWS使用経験が必要で、以下の資格があります。
■AWS認定クラウドプラクティショナー
AWSクラウドの知識とスキル、業界知識を身に付け、それらの理解を効果的に説明できるスキルを証明する資格です。
【アソシエイト】
受験には1年程度のAWS使用経験が必要で、以下の3分野の資格があります。
■AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
AWSのテクノロジーを使用して、安全で強固なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を持つことを証明する資格です。
※デプロイ=開発したアプリケーション(機能やサービス)をサーバー上に展開・配置して利用できるようにすること
■AWS認定デベロッパー アソシエイト
AWSの主要なサービスや使用方法などのベストプラクティスや、クラウドベースのアプリケーション開発におけるデプロイ、デバッグについて理解していることを証明する資格です。
※デバッグ=コンピュータープログラムの誤り・不具合・欠陥といったバグを探して取り除き、修正すること
■AWS認定SysOpsアドミニストレーター アソシエイト
ビジネスで必要な安定性やスケーラビリティをAWS上で実現するためのスキルや、システム構築とサービスデプロイメントの自動化などを行うためのスキルを証明する資格です。
※スケーラビリティ= 拡張性のこと。 システムやネットワークなどが、規模や利用負荷などの増大に対応できる度合いのこと
【プロフェッショナル】
受験には2年以上のAWSを利用したソリューションの設計、運用、トラブルシューティングに対応する包括的な経験が必要で、以下の2分野があります。
■AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル
AWSプラットフォームでの分散アプリケーションおよびシステム設計における高度な技術的スキルと専門知識を持つことを証明する資格です。
■AWS認定DevOpsエンジニア プロフェッショナル
AWSプラットフォーム上の分散アプリケーションシステムのプロビジョニング、運用、および管理に関する技術知識を評価するための資格です。
※プロビジョニング=必要に応じてネットワークやコンピュータの設備などのリソースを提供できるよう予測し、準備しておくこと
【専門知識】
「セキュリティ」「データベース」「機械学習」「高度なネットワーキング」「データアナリティクス」の5つのジャンルがあり、それぞれの分野において専門スキルを認定するものです。
これらはAWS認定クラウドプラクティショナーの資格を持っていることが受験資格の一つであり、特定の分野に特化した資格になります。
AWS認定資格合格者の声を紹介!
当社はあらゆるタイプ・規模の企業がクラウドへの移行を加速できるように、コンサルティングまたはマネージドサービスを提供するプロフェッショナルとしてAWSから認められた「AWSコンサルティングパートナー」の認定を受けています。
AWSを使った積極的な開発を行うべく、社内でAWS認定資格の取得を推奨しており、AWSの資格取得者がどんどん増えています。
2021年度にAWS認定資格を取得した一部の社員たちの声を聞いてみましょう。
これから受験を予定・検討している方の参考になれば幸いです。
■AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル合格:Hさん
「190分の長丁場の試験で途中何度もくじけそうになりました。これから受験する方には、まず、3時間の試験に耐えうる体力・集中力を付けることをおすすめします。
サービス単体の理解度だけではなく、複数のサービスを組み合わせたパターンの出題も多いです。模擬試験を多くこなし、不明点は AWS の公式ドキュメント等を見て理解を深めました」
→AWS認定試験の中で最難関とされるこの試験に合格するには、まず体力と集中力なんですね...。
■AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト合格:Sさん
「問題集の正答率が90%以上になるまでやりこみました。英語を直訳したような日本語で問題が作られているため、出題内容を理解するのがまずは大変だと思います。たくさん解いていくうちに徐々に慣れてきて、受験勉強の終盤には抵抗なく解くことができるようになりました」
→問題の内容の理解に慣れが必要とは...実際に受験した方だからこそ分かることですね!
■AWS認定SysOpsアドミニストレーター アソシエイト合格:Tさん
「パフォーマンスチューニング・モニタリング・トラブルシューティング・自動化・コスト最適化など、AWS基盤を運用するのに有益な分野を学べる内容でした。テキストを読んで出題範囲の基礎知識を学び、その後は、ひたすら問題集を解いて解答と解説を理解することに注力しました。『CloudFormation』と『Systems Manager』をある程度理解していないと厳しい問題が多いかもしれません」
→前出のSさんもそうでしたが、問題集のやりこみ度合いが合格のポイントのようですね!
■AWS認定クラウドプラクティショナー合格:Tさん、Iさん
「自分が受けた試験では、DB やS3関連の出題が多く、また、試験範囲外(機械学習) も出題されたので、幅広く勉強する必要があると感じました。設計に関する内容はほぼないので、AWSのサービス内容をしっかり理解することが大事だと思います。参考書を何度か読み、有料の問題集で正答率が80%以上になれば合格率が上がると思います」
→基本的なAWS知識を問う資格だけに、AWSのサービス内容の理解が必要なようですね!
当社のAWS認定試験合格者は、全員、参考書と問題集を購入して、繰り返し学習を進めた方が多かったようです。その他にも、AWSが公開している無料の動画や問題があるのでそちらも参考になる、との声も。
また、AWSではオンラインで模擬試験を受けたり、実際にAWSの環境を操作してみたりすることも可能なので、試験の感覚や実際のAWSの操作感をつかむために、試してみてもいいかもしれません。
「試験を受けるかどうか迷っている」という方も、検討のために無料の動画や問題をまずは確認してみるとよいでしょう。
特に動画コンテンツは、AWS初心者の方にも分かりやすくまとめられているので、技術職の方はもちろん、IT系企業の営業部門の方がセールスに必要な知識を取得するためにも役立ちます。AWSでは学習コンテンツを随時更新しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
まとめ
AWS認定資格について、種類や難易度、実際に合格した当社技術者の声などをご紹介しました。ぜひ、参考にして、みなさまの資格取得やクラウド活用にお役立てください。
そして、クラウド活用に課題を感じたら、「AWSコンサルティングパートナー(AWS セレクトティアサービスパートナ)」であるグローバルネットコアまでお気軽にご相談ください! AWSはもちろん、クラウド活用のお悩み・不明点など、前出の有資格者をはじめとする経験豊富な専門技術者が、どんな内容にも丁寧に対応いたします!