約7割の企業が使用!クラウドサーバーとは?使うメリットは?[2024年7月版]

2021.08.25(水)

  • クラウド
約7割の企業が使用!クラウドサーバーとは?使うメリットは?[2024年7月版]

DXを実現するために、自社のシステムをクラウド化する企業が増えています。クラウドサービスの一つであるクラウドサーバーは、インターネット上に構築された仮想サーバーのことです。自社で物理サーバーを運用しているものの、クラウドサーバーへの移行を検討されている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、クラウドサーバーの概要やほかのサーバーとの違い、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。

クラウドサーバーとは

クラウドサーバーとは、インターネットを通じてリモートでアクセスできる仮想サーバーです。クラウドサービスの一つであり、自社で物理的なサーバーなどのITインフラを保持せずに、提供事業者の環境をサービスとして利用できます。

そもそも、クラウドとは何なのでしょうか?
クラウドとは、インターネット上で必要に応じてサービスを利用できる仕組みを指し、この仕組みを用いて提供されるサービスを「クラウドサービス」といいます。また、クラウド上にデータを保存して運用することを「クラウド化」といいます。
プライベートな場面で「GoogleDrive」や「iCloud」などのクラウドストレージサービスを使っている、という方は多いのではないでしょうか?
ネットにつながればどこからでもアクセスが可能なクラウドサービスは、どこでも仕事ができ、他ユーザーとも容易に共同作業ができるなど、その効率性、利便性が高く評価されています。

令和5年度版の総務省「情報通信白書」によると、全社的にクラウドサービスを使っている企業は約45%一部でも使っている企業を含めると約72%の企業がクラウドサービスを使っているそうです。さらに、今後クラウドを利用する予定がある企業を含めると約82%まで数字が上昇していることから、多くの企業でクラウドサービスが普及していることが分かります。

そんな「クラウドサービス」は、ビジネスシーンでどう活用されているのでしょうか?
前述した「情報通信白書」によると、「ファイル保管・データ共有」の割合が64.1%と最も高く、次いで「社内情報共有・ポータル」(53.0%)「電子メール」(52.5%)の順で続きます。
利用の効果は、「非常に効果があった」「ある程度効果があった」と回答した企業の割合が89.1%と高水準になっており、これからも企業のクラウド活用は進むものと予想されます。

クラウドの種類

クラウドは、環境の違いによって大きく次の2種類に分けられます。

パブリッククラウド

インターネット経由で一般に提供されるクラウドサービスです。サービス提供事業者が保有・管理するITインフラ環境を、複数のユーザーが共有して利用します。

代表的なサービスとしては、アマゾンウェブサービス(以下、AWS)やMicrosoft Azure、Google Cloudなどが挙げられます。手軽かつ迅速にサービスを利用できるため導入する企業が増加しており、一般的に「クラウド」というとこのパブリッククラウドを指します。

プライベートクラウド

企業が自社専用のクラウド環境を構築して占有する形態を指します。自社で設計できるため、カスタマイズ性が高いことが特徴です。一方でパブリッククラウドと比較すると、コストや構築・運用の負荷は高くなります。

クラウドサーバーの種類

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パブリッククラウドで提供されるクラウドサーバーには、次の2種類があります。

IaaS型クラウドサーバー

IaaS(Infrastructure as a Service)とは、サーバーやネットワーク、ストレージなどのITインフラをインターネット経由で提供するサービスモデルです。ユーザーは物理的なハードウェアを自分で購入・設置せずに、サービスとしてこれらのリソースを利用できます。

PaaS型クラウドサーバー

PaaS(Platform as a Service)とは、アプリケーションの開発やデプロイ、管理を行うためのプラットフォームを提供するサービスモデルです。IaaSに加えて、OSやデータベースなどの必要なプラットフォームまでサービスとして利用できます。

物理サーバー・レンタルサーバー・VPSとの違い

次に、クラウドサーバーとほかのサーバーとの違いについて解説します。

物理サーバーとの違い

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物理サーバーは企業内に物理的に存在するサーバーです。また、物理サーバーを自社内に設置して直接管理することを「オンプレミス」といいます。

物理的なインフラをサービス提供事業者が管理するクラウドサーバーと比較すると、物理サーバーは自社で自由にカスタマイズできる反面、初期コストや運用負荷が高くなります。

レンタルサーバー・VPSとの違い

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レンタルサーバーとは、特定のサーバーのリソースをユーザーがインターネット経由でレンタルするサービスです。レンタルサーバーには複数のユーザーがサーバーを共有する「共有サーバー」と、仮想的に分割された専用のサーバーを提供する「VPS(Virtual Private Server)」があります。

クラウドサーバーとレンタルサーバーは、どちらも物理サーバーを持たずにインターネット経由で仮想サーバーを利用する点で共通しています。

しかし、共用サーバーは1台のサーバーを複数の利用者で共有するため、ユーザーごとにサーバーが割り当てられるクラウドサーバーと比較して、ほかの利用者の影響を受けやすいことが特徴です。VPSの場合は、ほかのユーザーの影響は受けにくいものの、物理的にはサーバーを共有しているため、クラウドサーバーよりもリソースの拡張性は劣ります。

クラウドサーバーのメリット

クラウドサーバーには多くのメリットがあり、企業のDX推進には欠かせません。ここでは、クラウドサーバーの主なメリットを解説します。

初期費用を抑えられる

オンプレミス環境の場合、ハードウェアの購入費やデータセンターの設置費用といった初期費用が多く発生します。レンタルサーバーを利用する場合でも、基本的に初期費用は必要です。

一方クラウドサーバーは、基本的に初期費用は不要です。クラウド化により、企業はスムーズなITインフラの導入やコスト削減を実現できるでしょう。

運用負荷を軽減できる

クラウドサーバーは基本的なインフラの運用・管理責任をサービス提供事業者が担います。自社でのメンテナンスが不要となり、運用負荷が軽減されるため、人手不足の場合でも影響を受けにくい点がメリットです。

拡張性が高い

クラウドサーバーは需要に応じて柔軟かつ迅速にリソースの増減が可能です。一時的にサーバーのスペックを上げたい場合、物理サーバーではハードウェアの追加購入、レンタルサーバーではプランの変更が必要となります。

クラウドサーバーであれば、ブラウザからの操作で簡単にリソースを調整できます。また従量課金制のため、不要になったリソースは削除することで運用コストを最適化できる点もメリットです。

クラウドサーバーのデメリット

一方で、クラウドサーバーには次のようなデメリットも存在します。

インターネット接続が必要

クラウドサーバーにアクセスするには、インターネット接続が必須です。オフラインでは利用できないほか、ネットワーク環境の質によってパフォーマンスが左右される可能性があります。

適切なセキュリティ対策が求められる

クラウドサーバーはインターネットを介して利用するため、情報漏えいリスクを完全には排除できません。とくに、クラウドサービスにおける基本的なセキュリティ対策はサービス提供事業者に依存するため、信頼性の高いサービスを選択することが重要です。

クラウドサーバー導入に適した企業の特徴

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クラウドサーバーの導入がとくに適している企業の特徴について解説します。

ITインフラの予算を削減したい企業

クラウドサーバーは物理的なインフラが不要となり、初期費用を抑えられます。また、使用した分だけ料金が発生する従量課金制のため、計画的にリソースを使用すればコストを最適化できます。DX推進にあたり、予算がネックとなっている企業に最適です。

新たなサービスをスムーズにリリースしたい企業

環境構築やリソース管理を効率化できるクラウドサーバーは、新たなサービスのスムーズな開発とデプロイを実現します。クラウド化により、市場の変化への迅速な対応が可能となり、競争優位性を確保できるでしょう。

急速な成長や拡大が予想される企業

成長・拡大フェーズの企業では、需要の変動に応じてリソースを柔軟に調整できるクラウドサーバーがおすすめです。また、データセンターの地理的な制限を超えて世界中どこからでもアクセスできるため、グローバル展開にも対応できます。

世界最大級のクラウドサービス
AWS(Amazon Web Services)

2006年にサービスを開始し、クラウドサービスの中では最も長い歴史を持ち、世界市場において常にトップシェアを維持しています。その市場シェアは世界で3割を超えています。
サービスの種類も豊富で、約200種類の機能・サービスを提供。それらをどう組み合わせて、必要な機能と性能を満たすシステムを作れるかがAWS導入の鍵になります。

そのシェアや知名度から、クラウド化にあたってはAWSを選択肢に加えておきたいところ。
そして、AWS導入を成功に導く企業を探す場合に注目しておきたいのが「AWS コンサルティングパートナー」の認定有無です。

「AWS コンサルティングパートナー」とは、あらゆるタイプ・規模の企業がクラウドへの移行を加速できるように、コンサルティングまたはマネージドサービスを提供するプロフェッショナルとしてAWSから認められた企業のこと。
この認定を受けた企業は、AWSはもちろん、クラウド移行に関する知識とコンサルティング能力を持っていますので、安心して相談を。 もちろん、オンプレミスからクラウドへの移行ができる、ということは、前提としてオンプレミスの技術力がないと難しいと言えるので、結果として、クラウド、オンプレミス両方のコンサルティングに対応できます。
信頼できるパートナー企業とともに、クラウド化への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

まとめ~クラウド活用でコストと運用負荷を軽減~

クラウドサーバーとは、クラウドサービスとして提供されるインターネット上に構築された仮想サーバーです。ほかの種類のサーバーと比較して、高い柔軟性や拡張性を持ち、初期費用や運用負荷を軽減しやすい特徴があります。そのため、DX推進に必要な予算を削減したい、新たなサービスをスムーズに展開したいといったニーズに最適です。

クラウドサーバーに興味がある方は、ぜひクラウド移行に関するプロフェッショナルへ相談してみてください。

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