【企業向け】後悔しないレンタルサーバーの選び方

2021.09.24(金)

  • ITインフラ
【企業向け】後悔しないレンタルサーバーの選び方

Webサイトの公開に欠かせない「Webサーバー」

公式ホームページをお持ちの企業なら、「サーバー」という言葉を社内で一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
「サーバー」とは、英語では「Server」となり、「提供する側」という意味を持つ言葉です。利用者の要求・操作(リクエスト)を受けて、それに対応したデータを返すコンピュータやプログラムのことを「サーバー」と呼びます。

この「サーバー」、いわゆる「Webサーバー」は、ホームページに表示されるサイトのデザインデータ(HTML)や画像などの素材を格納し、ブラウザに送る役割を果たします。このWebサーバーがないと、ホームページを公開することはできません。

このWebサーバーを自前で用意しようとした場合、
サーバーマシン内に専用のOSやデータベースなどをインストールして、サーバーを構築する必要がありますが、これには、サーバーやネットワークの専門的な知識が必要になります。

「ということは、専門知識を学んでサーバー構築をしないと、とホームページは公開できないの...?」
いいえ、大丈夫です!
サーバー構築の知識がなくても、Webサイトを公開できる環境が整ったサーバーをレンタルできるサービスがあり、レンタルサーバー、またはホスティングサービスと呼ばれています。

レンタルサーバー(ホスティングサービス)を利用するメリット

①専門の技術者が、インターネット上にたくさんあるセキュリティリスク対策を行いながら管理

→自社でサーバーを管理をするよりも安心!

②24時間365日稼働し続けるWebサーバーの、日々のメンテナンスと障害対応もお任せ

→自社でサーバーを管理するよりもラク!

③サーバー機器本体を自社で購入して準備する必要がないため、初期費用も抑えられる

→自社でサーバーを用意するよりも導入しやすい!

④サーバー稼働の電気代、設置場所の災害対策・整備費用も不要

→自社でサーバーを管理するよりもコスパがいい!


 

多くの企業では、こういったサービスを利用してホームページを公開しています。
また、レンタルサーバー(ホスティングサービス)の利用により、メールアドレスの利用もできるようになります。

レンタルサーバーのコストに差がある理由

レンタルサーバー(ホスティングサービス)と一口に言っても、無料のものから数千円~数万円程度の月額が掛かるものまで千差万別です。
このコストの差はサーバーの種類・容量・機能・サポートの内容によって変わってきます。

サーバーの種類

①共用サーバー

複数のユーザーが1つのサーバーを共同で利用します。安価ですが、制約が多く、共同利用するユーザーのサイトのアクセス増など、他からの影響を受けやすくなります。ホームページにそれほど大きなデータ量がなく、決められた機能だけで問題なく運用できるのであればリーズナブルです。
→コスト:安価/自由度・スペック・機能:制限あり/他ユーザーからの影響:受けやすい

②仮想サーバー(VPS)

仮想化という技術を用いて、ユーザーごとにサーバーを構築して固有の領域を確保し、専用サーバーのような機能を持たせることができます。
共用サーバーより自由度が高く、他ユーザーからの影響を受けにくいところがポイントです。
→コスト:やや安価/自由度・スペック・機能:やや制限あり/他ユーザーからの影響:受けにくい

③専用サーバー

ユーザーのための専用のサーバーが用意されるので、自由にカスタマイズでき、他ユーザーからの影響を受けません。
費用は一番高くなりますが、ホームページで求められるものを全て盛り込むことができます。
→コスト:高価/自由度・スペック・機能:制限なし/他ユーザーからの影響:受けない

サーバーの容量・機能・サポート

①容量

ホームページのデータ量によって適切な容量のサーバーを選ぶ必要があります。特に、画像をたくさん使ったサイトや、動画を取り入れたサイトは容量に余裕のあるレンタルサーバー(ホスティングサービス)を選びましょう。

②機能

データベース利用、メールアドレスの登録数、マルチドメイン対応、WordPress対応など、プランによって対応できる内容に差があります。必要な機能を備えたレンタルサーバー(ホスティングサービス)か、しっかり確認をしましょう。

③サポート

安価なプランの場合、電話サポートが受けられない、障害が発生した際の調査対応が不十分、などのデメリットが。困ったときに十分なサポートがない、頼れる存在がいない、という状態は社内のサーバー担当者の方の過剰なストレスとなり、ひとたびトラブルが発生すると、復旧に必要以上の時間と手間が掛かり、結果、ホームページのサービスを利用するお客様に迷惑をかけることにつながります。


 

ちなみに、無料のレンタルサーバーは、公開するサイトに広告が表示されたり、そもそも商用利用ができなかったり、サーバー自体の安定性が低いなど、それ相応の理由があることがほとんど。サポートが全くないケースもあり、企業利用にはおすすめできません。

後悔しない!レンタルサーバー選びのポイント

ここまでは、レンタルサーバー(ホスティングサービス)利用のメリットと、コストに差が出る理由をお伝えしてきました。
では、実際、企業向けレンタルサーバーを選ぶ際のポイントをチェックしましょう。

①利用目的に合ったサービスが提供されるか

レンタルサーバー(ホスティングサービス)の主な用途である「ホームページの公開」と「メールアドレスの利用」を行う上で、必要なものがそろうサービスなのかを確認しましょう。いくつかのプランをピックアップして、前項で触れた「サーバーの種類・容量・機能・サポート」を比較すると違いが分かりやすいでしょう。
そもそも「必要なものが分からない」という場合にも、丁寧に相談に乗ってくれる業者を選ぶと、社内に専門知識がない場合も安心です。

②サポート体制が整っているか

「Webサイトが表示されない」「表示が遅い」「メールの送受信ができない」など、業務に支障をきたすトラブルが起こってしまったとき、一刻も早く復旧するためには、「電話サポートの有無」「迅速な復旧対応」「原因の究明」がポイントとなります。
電話サポートがあることで、トラブル状況の共有がスムーズになり、より時間を掛けずにトラブルからの復旧が叶います。
さらに、復旧後の原因究明まで対応してくれるかどうかによって、その後のトラブルを未然に防ぐことができます。

③セキュリティ対策にも対応できるか

昨今は企業の規模や知名度に関わらず、Webサーバーへの不正アクセスなどの被害を受ける可能性があります。総務省の発表によると、不正アクセスは年々増加しており、2019年度で警視庁が把握しているだけでも2,960件もあったそうです。
あらゆるセキュリティリスクに対応し、万全の対策を施しておくことが企業の信用を守ります。
セキュリティ面の強化にも対応できる技術力やノウハウを持ち、オプションなどで必要に応じ対策を取れるサーバー業者を選ぶほうが得策です。

まとめ

このように、企業におけるレンタルサーバー(ホスティングサービス)選びは

  • サーバーの容量、機能が十分か
  • サポートにどのくらい対応してもらいたいのか
  • セキュリティ対応をどれだけ行うのか

という点で、まずは社内で基準を決めておくことが必要になります。
もちろん、企業としての信用・品質を守るということを前提とした基準が求められます。
そのうえで、掛かるコストとのバランスを考えながら意思決定をしていきましょう。

サービスについて詳しく知りたい方、
ITソリューションの導入でお悩みの方は、
お気軽にご相談ください。

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