ノーコード・ローコードとは?メリット・デメリットと導入シーンを解説!

2026.02.27(金)

  • Webシステム
ノーコード・ローコードとは?メリット・デメリットと導入シーンを解説!
※この画像はAIによって生成されたものです。

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速する中、「ノーコード」「ローコード」という言葉を耳にする機会は年々増えています。業務効率化や人材不足への対応、迅速なDX対応の必要性から、多くの企業がノーコード・ローコード開発の導入を検討しています。

一方で、「ノーコード・ローコードでどこまで対応できるのか」「将来的な業務拡張に耐えられるのか」「本当に自社業務に合ったシステムを構築できるのか」といった疑問や不安を感じている担当者も少なくありません。

本記事では、ノーコード・ローコード開発の基本から、業務改善で導入する場合のメリット・デメリットや向いている業務・向いていない業務、業務システム向けのおすすめ開発ツールまでを詳しく解説します。さらに、ノーコード・ローコードでは対応が難しいケースも紹介し「自社にとって最適なシステム開発手法は何か」を判断できる内容になっています。

ノーコードとローコードとは

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※この画像はAIによって生成されたものです。

ノーコード・ローコードとは、従来のプログラミング中心のシステム開発とは異なり、プログラミングの知識が無くても視覚的な操作や設定を中心にアプリケーションやシステム、Webサイトなどを構築できる開発手法です。

IT人材不足の深刻化や、ビジネス環境の変化スピードが速まる中で、「短期間・低コストで業務システムを構築したい」というニーズから注目されています。

ノーコードとローコードはよく似た言葉ですが、開発手法としてはそれぞれ違った特徴を持っています。

ノーコードとは

ノーコードとは、プログラミングコードを一切記述せずにシステムやアプリケーションを開発できる手法です。画面上で部品を配置したり、設定項目を選択したりすることでアプリケーションやシステムを構築できます。

プログラミングの知識を必要としないため、現場部門主導での業務改善や、小規模な業務アプリケーションの構築に適しています。

ローコードとは

ローコードは、ノーコード開発のようなビジュアルでの操作・構築を基本としつつ、必要に応じてプログラミングを組み合わせて開発する手法です。

ノーコードに比べてカスタマイズの自由度が高く、既存システムとの連携や独自ロジックの実装が可能なため、企業の業務システムとの親和性が高い点が特徴です。

ノーコード・ローコード開発のメリット

ノーコード・ローコード開発は、従来のフルスクラッチによるシステム構築が抱えていた課題を解消できる点が大きな魅力です。

開発スピードを大幅に向上できる

従来のシステム構築では、ユーザーの要望をまとめる要件定義や内部の設計・開発・テストと、システムのリリースまでに多くの工程と時間が発生します。

ノーコード・ローコード開発ではテンプレートや共通部品を活用することで、画面設計や基本機能を短期間で構築でき、リリースまでの期間を大幅に短縮することが可能です。アイデアをすぐに形にできるため、トライアンドエラーを繰り返しながら最適なシステムを作り上げていく運用にも適しています。

また、身近な業務からスモールスタートできる点もノーコード・ローコード開発の大きな特長です。

開発・改修コストを抑えられる

ノーコード・ローコード開発を利用して短時間で自社開発を行うことで、外部ベンダーへの依頼範囲を縮小できる可能性があり、結果として開発費用や運用コストの最適化につながります。
また、軽微な修正であれば自社内で対応できるため、継続的な改修コストも抑えやすくなります。

社内のIT人材不足への有効な対策となる

エンジニアに依存せず、業務部門が主体となって開発や改善ができる点はノーコード・ローコード開発の大きなメリットです。社内の情報システム部門の負担を軽減しながら、全社的なDX推進を実現できます。

現場業務に即したシステムを構築しやすくなる

ノーコード・ローコード開発を導入すれば、専門知識を持たない実務担当者でもシステム開発に関与しやすくなります。現場の運用を反映した機能を実装しやすくなり、業務効率化に貢献します。

継続的な改善がしやすい

ノーコード・ローコード開発は業務の一部を小さくデジタル化する「第一歩」として、画面上から継続的な改善をしながら活用できるのが強みです。運用の中で課題や改善点を整理しながら機能や処理内容を柔軟に見直せるため、「作って終わり」ではなく「育てるシステム運用」が可能になります。

また、必要に応じてフルスクラッチ開発による本格的なシステム化へと発展させていく段階的なDX推進にもつなげられます。

ノーコード・ローコード開発のデメリット

ノーコード・ローコード開発には多くのメリットがある一方で、導入前に理解しておくべきデメリットやリスクも存在します。

拡張性・柔軟性に限界がある

ノーコード・ローコード開発は、ツールで提供されている機能や構造の範囲内での開発となるため、独自性の高い業務要件や複雑な処理が求められる場合には、ツールの制約により十分に対応できないことがあります。
そのようなケースでは、フルスクラッチ開発による最適なシステム設計を検討することが有効です。

大規模な基幹システムの構築には不向き

大量のデータ処理や高可用性が求められる基幹システムでは、ノーコード・ローコード開発を導入すると性能面や構成面で限界が生じることがあります。

プラットフォーム依存が発生する

特定のプラットフォーム上で開発を行うノーコード・ローコード開発は、仕様やデータ形式にプラットフォーム依存が発生します。そのため、将来的なシステム移行や統合が難しくなるリスクがあります。

運用効率・セキュリティの低下

ノーコード・ローコードツールは誰でも短期間でシステムの開発ができます。しかし、システムの乱立やデータ管理の不統一が起こり、運用効率やセキュリティの低下を招く場合もあるため、社内ルールの設定が不可欠です。

属人化リスクが残る

ノーコード・ローコード開発を行った場合、システムの設計思想や運用ルールの資料化が必要です。作成者しか分からない仕様や機能があることにより、属人化と運用・保守面でのリスクが発生します。

ノーコード・ローコード開発が向いている業務・向いていない業務

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※この画像はAIによって生成されたものです。

短時間でシステムやアプリケーションを開発でき、様々な業務のDXを迅速化できるノーコード・ローコード開発ですが、導入に適している業務と適していない業務があります。

ノーコード・ローコード開発が向いている業務

各業務の処理に特化したシステムやアプリケーションには、ノーコード・ローコード開発のメリットである工数の少なさ・改修のしやすさを活かすことができます。

  • 申請・承認フローの管理
  • 顧客・案件・問い合わせの管理
  • 日報・報告書の管理
  • Excelでデータを管理している業務

ノーコード・ローコード開発が向いていない業務

複雑な処理や柔軟性・可用性が求められる業務システムやアプリケーションには、カスタマイズ性に制約のあるノーコード・ローコード開発ではなく、従来型のフルスクラッチ開発を検討したほうがよいでしょう。

  • 販売・会計・在庫管理などの基幹システム
  • 複雑な料金計算や業務ロジックが必要になるもの
  • 多数の外部システム連携が必要なもの
  • 大量のデータ処理や高い可用性が求められるもの

ノーコード・ローコードツールを選ぶ4つのポイント

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※この画像はAIによって生成されたものです。

業務システム開発に適したノーコード・ローコードツールを選ぶためのポイントを、4つ解説します。

自社に必要な機能が揃っているか

ノーコード・ローコードツールに、自社の目的を果たすシステムを構築するために必要な機能が用意されているかを確認しましょう。あらかじめ用意されている部品・項目のほか、よく使われることの多いワークフロー作成機能やフォーム作成機能、通知機能などの仕様をチェックしておくのがおすすめです。

操作性

ノーコード・ローコードツールは画面による操作で開発を行うため、使いやすく直感的に操作できるかが重要です。導入前にはメーカーによるデモンストレーションを受け、操作イメージを確認しましょう。製品によっては無料トライアルが設けられており、実際に使い心地を確かめることもできます。

拡張性・他のシステムとの連携

APIやプラグインによる他システムとの連携機能があるノーコード・ローコードツールを選ぶのがおすすめです。

ノーコード・ローコードで開発したアプリケーションを既存のシステムやクラウドサービスと連携することにより、業務データ管理の整合性が取れるほか、業務全体の効率を高めることができます。

セキュリティ要件の確認

ノーコード・ローコードツールを使って構築したアプリケーションでは、社外秘の業務データを取り扱う場合が多くあります。
利用予定のツールのセキュリティ対応状況は、導入前に必ずチェックしておきましょう。
主にチェックしておいた方がよい項目は以下の通りです。

  • 通信・保存データの暗号化
  • 二段階認証やSSO対応
  • ロールベースのアクセス制御
  • セキュリティ認証(ISO 27001等)や法令対応

おすすめのノーコード・ローコードツール

ここでは、中堅・中小企業でも導入しやすく、業務効率化アプリケーションの開発に適したノーコード・ローコードツールをご紹介します。

ノーコードツール

kintone

kintoneは、顧客管理や案件管理、申請承認フローなど、企業の業務アプリ構築に特化したノーコードツールです。ドラッグ&ドロップ操作でデータベースや入力フォームを構築できるため、IT部門だけでなく業務部門でも導入・運用しやすい点が特徴です。

AppSheet

AppSheetはGoogleが提供するノーコード開発ツールで、Google Workspaceとの高い親和性を持つ点が大きな強みです。スプレッドシートやクラウドデータをそのまま業務アプリとして活用できるため、Excel管理業務のシステム化に適しています。

Platio

Platioは、日本企業の現場業務改善を目的として開発されたノーコードツールです。日報管理、設備点検、報告書作成など、紙やExcelで管理されている業務を効率的にデジタル化できます。日本語サポートが充実しており、導入支援や運用サポート体制が整っています。

ローコードツール

Claris FileMaker

OutSystemsは、企業の基幹システムや大規模業務アプリの構築にも対応できるローコードプラットフォームで、高度なワークフローやシステム統合を実現できます。既存システム刷新やDX推進プロジェクトなど、中長期的なシステム基盤として採用されるケースが多い点が特徴です。

OutSystems

OutSystemsは、企業の基幹システムや大規模業務アプリの構築にも対応できるローコードプラットフォームで、高度なワークフローやシステム統合を実現できます。既存システム刷新やDX推進プロジェクトなど、中長期的なシステム基盤として採用されるケースが多い点が特徴です。

Mendix

Mendixは、クラウドネイティブな構成に対応しており、基幹システムや外部クラウドサービスとの連携を前提とした開発に適しているローコードツールです。チーム開発機能が充実しており、業務担当者とエンジニアが協働しながらシステム開発を進められる点が大きな強みです。

ノーコード・ローコードで対応できない場合はフルスクラッチ開発も視野に

ノーコード・ローコード開発は業務改善をスピーディーに進められる有効な手段ですが、すべての業務課題を解決できるわけではありません。業務が複雑化したり、企業全体のシステム基盤として活用したりする場合には、要件定義から設計、開発までをオーダーメイドで行えるフルスクラッチ開発を検討する必要があります。

近年は、すべてをフルスクラッチで開発するのではなく、部分的にノーコード・ローコードを導入するケースも増えています。例えば、部門業務の改善にはノーコードツールを活用し、企業全体の基幹連携やデータ統合部分はフルスクラッチで構築するなど、目的に応じたハイブリッド開発が有効です。

このような構成により、開発スピードと柔軟性を両立しながら、将来的な拡張にも対応しやすくDX化を進めることができます。

よくある質問

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ノーコード・ローコード開発を含む業務のDX化を進めるにあたり、よくいただく質問をまとめました。

ノーコード・ローコードで開発したアプリケーションは、将来的に使いにくくなるのでしょうか?

業務の規模や複雑性が高まり、アプリケーションに要求される機能が高まるとノーコード・ローコードツールによる開発では限界を感じるケースがあります。その際はフルスクラッチ開発への移行を検討したほうがよいでしょう。

ノーコード・ローコードツールを導入するにあたり、まずは何から始めたら良いですか?

導入対象になる業務と課題、必要な機能を洗い出すことが重要です。その上でノーコード・ローコードツールの機能や使いやすさを比較しましょう。

フルスクラッチ開発も視野に入れています。初期費用に見合うメリットはありますか?

ノーコード・ローコードツールに比べて初期費用は高額ですが、業務に最適化されたシステムを長期運用することで、結果的に人員コストの削減につながるなどのメリットもあります。まずは自社の要件を整理し、ベンダーに相談してみることをおすすめします。

まとめ~まずは自社の課題を知るところから始めよう~

ノーコード・ローコードツールは、プログラミング知識のない人でもアプリケーションを作成できるため、社内DXによる業務改善の第一歩として非常に有効な選択肢です。業務の一部をデジタル化することで、課題の可視化や業務プロセスの整理が進み、将来的なシステム化の方向性を明確にすることもできます。
自社の課題に応じて取り入れて、業務の業務効率改善・生産性アップにつなげていきましょう。
ノーコード・ローコードツールで業務課題を解決できないと感じた場合は、フルスクラッチ開発を行うベンダーに問い合わせてみるのも有効です。

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