DX推進とクラウド活用~AWS活用のススメ~

2021.11.25(木)

  • クラウド
DX推進とクラウド活用~AWS活用のススメ~

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)クラウド化というキーワードが盛んに聞かれます。

DXとは、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義されています。
>>引用:デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドラインVer. 1.0(2018年/経済産業省)

クラウド化とは、それまで自社サーバーなどのオンプレスミスのサーバーを利用していた既存の情報システムを、クラウドサービスを利用する方式に移行することです。近年多くの企業がシステムやファイルサーバーのクラウド化を進めています。

今、なぜDXやクラウドがそれほどまでに注目されているのでしょうか?
そこで今回は、ITソリューション企業であり、自社でもDXを推進する当社が、

  • DXが求められている背景
  • DXにはクラウド活用がおすすめ
  • クラウド活用で外せないAWS

この3つの内容をご紹介。DXを正しく理解するとともに、DX推進をスムーズにするクラウド化と、その選択肢として外せないAWSについて学んでみましょう。

DXが求められている背景

デジタル活用によるビジネスの変革によって、競争力を高めていくDXが盛んに推奨されている理由とは何なのでしょうか?それは、「ニーズの変化」と「デジタル化」によるものです。

ニーズの変化とデジタル化

  • 情報やモノがあふれた社会でユーザーのニーズが多様化
  • 画一的な商品・サービスではユーザーを満足させることができなくなっている
  • 情報の流れが加速・多チャネル化し、ニーズが変化するスピードもどんどん加速

予測の難しいVUCA(ブーカ)な時代

さらに現代は世界的な感染症の流行などにより、これまで以上に先の予測が難しくなっており、そう言った状況をVUCA(ブーカ)といった言葉で表されることがあります。VUCAとは、以下の単語の頭文字をとった造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しい状況のことを言います。

  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性)

ニーズの変化、デジタル化、VUCAの特性が顕著になっている現代、世の中の支持を獲得して事業を成長させるためには、変化し続けるユーザーニーズを満たす価値や体験を常に提供し、競争上の優位性を確立することが必要です。そのために、DX(デジタルトランスフォーメーション)によるビジネスの変革が求められているのです。

今までは...製品・サービスありき「プロダクトファースト」

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これからは...パーソナライズされた価値・体験の提供「カスタマーファースト」

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DXの時代になぜクラウドなのか

前項では、VUCA時代に対応していくため、DXによる変革が求められているお話をしました。時代が求めるDXを推進していくうえで懸念されているのが、ICT人材の不足です。ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と訳されます。これは、デジタル化された情報の通信技術のことで、インターネットなどを経由して人と人とをつなぐ役割を担う人材が、今後どんどん不足してくると予測されています。

このICT人材の不足は、2018年に経済産業省が発行した「DXレポート」で、次のように指摘しています。

DXが進まなければ2025年以降、最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性も高い

この、いわゆる「2025年の崖」への対策として、人材の確保はもちろん、省力化・自動化によるアウトソースが必要であるとされ、開発・改善のスピードや使いやすさを重視したシステムが重視されるシフトチェンジが進んだ結果、その過程でクラウド化が急速に進行しています。

クラウド化進行の理由

システムの更改が進む中で、クラウドが選ばれる理由=クラウド利用のメリットは以下の通りです。

●柔軟に環境を変えられる拡張性の高さ

→5年間同一構成が前提となるオンプレによる機器導入では「今後の変化に対応できないのではないか?」という理由から

●準備や構築が不要で、初期スタートが早く手軽

→オンプレのように機器の購入や事前の構築が不要なため、スピーディーに低コストで導入できる

●物理やハードウェアの障害対応と管理が不要となり、継続したリソースや特殊なノウハウの習得を省略できる

→継続管理やノウハウ習得に割いていたリソースを注力すべき事業に充てるなど、人材の有効活用が可能に


現に、すでにクラウド活用を始めた企業のうち、85.5%で成果を実感しているというデータもあり、DX推進はクラウド化を進めることが大きなポイントと言えるでしょう。

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DX推進におけるクラウド活用のメリット・デメリット

これまで、DX推進のためにはクラウド化がポイントとなることをお伝えしましたが、そのほかにもクラウド活用には以下のようなメリットがあります。逆に、デメリットとなる部分もありますのでチェックしておきましょう。


クラウドのメリット

●コストを抑えて導入ができる

→クラウドサービスはオンプレサーバーとは異なり、機器の購入などがない分、イニシャルコストが低く抑えられます。また、使った分だけ費用を支払う従量課金スタイルのため、ランニングコストも必要最小限に抑えることができます。

●すぐに導入できる

→サーバー構築などの事前の大きな準備がなくても利用が可能。ネット環境とデバイスがあれば時と場所を選ばず環境を用意することができます。新しいサービスのリリースですぐにサーバーが必要な場合でも、クラウドなら安心です。

●柔軟性の高いサービス

→クラウドサーバー上にさまざまなサービスを置くことができるほか、キャンペーンやCMの投下などで一時的にアクセス数の増大が見込まれる場合も、必要な期間中だけサーバー容量を増やせる、など、拡張性が高く柔軟に活用することが可能です。

クラウドのデメリット

●メンテナンスなどで利用できない時間帯がある

→他社が提供するクラウドサービスの運用・管理は、もちろんベンダーが行います。そのため、システムメンテナンスもベンダーの都合の良いタイミングで行われ、その間はサービスの利用ができなくなります。不具合による障害時も同様です。

●サーバー移行や既存システムとの相性

→オンプレスミス型のサーバー運用でシステムを動かしている場合、なかでも、レガシーシステムや基幹システムは、複雑で大掛かりなことがあり、移行に時間が掛かるケースもあります。また、移行するシステムとクラウド環境の相性にも注意が必要です。

●セキュリティリスクへの対応

→クラウドサービスのセキュリティの主導権は、提供するベンダー側にあります。近年は行き届いたセキュリティ対策を施しているものが多いため、過度に心配する必要はありませんが、クラウドサービス選定時のポイントとして押さえておく必要があります。

クラウドの選択肢として外せないAWS

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DX推進のためにはクラウド化がポイントとなることをお伝えしましたが、数あるクラウドサービスの中から、何を選んだらよいのでしょうか?
クラウド化をするなら必ず選択肢に入れておきたいのがAWSです。
AWSは「Amazon Web Services」の頭文字で、世界で最大のシェアを持つクラウドサービスです。そのシェアは3割を超えると言われる、評価の高いクラウドサービスです。大企業から中小企業まで、あらゆるクラウドシフトをスムーズに進められるサービスが揃っている万能型のクラウドサービスと言えるでしょう。


クラウドサービスの中では最も長い歴史を持っており、約200種類の機能・サービスを提供。仮想サーバーの作成、ストレージやデータベース機能の提供、ビッグデータ分析、システム開発環境の構築、AI(機械学習)機能の利用、動画や画像などのコンテンツ配信といった、幅広いジャンルのITリソースやWebサービスを利用できます。
気になるセキュリティにも十分に対策されています。AWS専用接続サービスといったネットワークサービス併せて利用することで、さらなる安全性が確保されるでしょう。

AWSが選ばれるポイント

  • 初期費用ゼロ/低価格
  • 継続的な値下げ
  • リソースサイジングからの解放
  • ビジネス機会を逃さない俊敏性
  • 最先端の技術をいつでも利用可能
  • いつでも即時にグローバル展開
  • 開発速度の向上と属人生の排除
  • マネージドサービスによる運用負荷の軽減
  • 高いセキュリティを確保
  • 24時間365日、日本語によるサポート
>>引用:AWS公式サイト「AWSのクラウドが選ばれる10の理由」

スピーディーで質の高い開発にもAWS

社会がめまぐるしく変化する現代で事業を進めるためには、変化に対してアジャイルに対応するスピードと、よりユーザーニーズに沿った製品・サービスの開発が欠かせません。システムやソフトウエア分野のプロジェクト開発手法として広く活用されている「DepOps(デブオプス)にもAWSは最適で、DevOpsを採用するためのツールとインフラストラクチャリソースが用意されています。

DepOpsとは?

開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)が協力体制を取ることにより、製品やサービスの利便性を高めていく開発モデルのこと。常に新しく先進的な機能を盛り込むことに長けた開発チームと、トラブルのない安定稼働によりユーザーメリットを保とうとする運用チームがより良い関係を築き、ひとつの目的に向かってともに励むことで、独自性の高い機能と安定稼働を両立することができます。

AWSが推進する「DevOpsモデル」とは?

従来型のソフトウェア開発と、インフラストラクチャ管理プロセスを使用するよりも速いペースで製品の進歩と向上を達成し、企業がアプリケーションやサービスを高速で配信できるように、文化的な基本方針、プラクティス、ツールが組み合わされています。この高速化により、企業は顧客により良いサービスを提供し、市場競争力を高めることができます。

>>引用:AWS公式サイト「DepOpsとは?」

今こそDX推進・クラウド活用を始めよ-

このように、時代の変化への対応力を求められるからこそ、素早く導入ができてフレキシブルに利用できるAWSをはじめとしたクラウド活用は、DX推進のベースとしてとても大きな役割を果たすことができます。
お客様のニーズに合わせて多彩な新サービスをリリースしたり、改善スピードを向上したりと着実に事業を進めるためにも、今こそDXを推進し、DXを成功に導くためのクラウド(AWS)導入に向けて動き出してみませんか?


<DX推進・クラウド活用を進めたい企業のみなさまへ>

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  • AWSを使うために必要になるもの
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  • AWSを導入するうえで知っておきたいサービス

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