AWSパートナーを活用する理由とは?メリット・デメリットと重要性を解説

2024.10.30(水)

  • クラウド
AWSパートナーを活用する理由とは?メリット・デメリットと重要性を解説

AWSパートナーは、AWS(Amazon Web Services)から認定を受けて、他社のAWS関連業務を支援する企業です。AWSパートナーにはさまざまな種類(パス)があり、パートナー企業がAWSの導入、構築、運用などの、どの部分を担当するかによってその種類(パス)が決められています。
AWSの導入を検討する企業が自力で導入から運用までを行うことはハードルが高い場合もあります。本記事では、AWSパートナーとは何か、AWSパートナーなしで運用する場合の課題、パートナーに依頼するメリットとデメリットについて解説します。

AWSパートナーとは

AWSパートナーは、AWSから公式認定を受けて、AWSの導入、構築、運用などの関連業務を支援することができる企業です。AWSパートナーには、提供する業務ごとにパスが設けられています。パスには以下の種類があります。

パス

概要

ソフトウェアパス

AWS上で動作するソフトウェア製品(主に自社製品)を提供する

ハードウェアパス

AWSとのハイブリッドクラウド環境で利用できるハードウェアソリューションを提供する
サーバーやネットワーク機器のみならず、カメラやIoTデバイスなどのさまざまなハードウェアを対象としている

サービスパス

AWSへのクラウド移行、アーキテクチャ設計、運用管理、セキュリティ対策など、多岐にわたる専門的なサービスを通じて、企業のクラウド活用を支援する

トレーニングパス

AWS認定のトレーニングや認証プログラムを提供し、エンドユーザーや企業のAWSに関するスキル習得を支援する

ディストリビューションパス

AWSサービスやソリューションを、他のパートナーやエンドユーザーに販売し、クラウドソリューションの導入を支援する

AWSサービスパートナーとは

AWSサービスパートナーとは、上記のサービスパスを取得した企業です。AWSサービスパートナーは、企業がクラウドを活用する際に直面する技術的な課題を解決するため、各企業へカスタマイズされたソリューションを提供します。

AWSサービスパートナーの支援は、単なる導入支援に留まりません。クラウド移行やアーキテクチャ設計、運用管理、セキュリティ対策、DevOpsサポート、データ分析など、企業がAWSを導入する目的に応じて多様なサポートメニューを提供し、AWSを長期的に活用し続けるための改善提案も行います。

また、AWSパートナーにはティア(ランク)があります。各パートナーの知識や経験、提供するサービスの質に応じてティアが決まる仕組みです。パートナーの認定を受けるためには厳しい条件を満たす必要があります。具体的にはAWSへの年会費支払いに加え、下記の知識、経験の要件を満たしているかどうかによって、セレクト、アドバンスト、プレミアのいずれかのティアに分類されます。
なお、ティアはパスごとに設けられているわけではなく、全パスに共通しているものです。

知識要件

要件

セレクト

アドバンスト

プレミア

AWS 基礎認定
(クラウドプラクティショナー)
取得者数

2人

4人

10人

AWS 認定技術者数
(アソシエイト以上)

2人

6人
最低3人の
プロフェッショナル
またはスペシャリティ

25人
最低10人の
プロフェッショナル
またはスペシャリティ

経験要件

要件

セレクト

アドバンスト

プレミア

立ち上げ済み収益機会
(年間ローンチ案件数)

3件
(合計MRR 1,500 USD以上)

20件
(合計MRR 10,000 USD以上)

50件
(合計MRR 50,000 USD以上)

パートナー
ビジネスプラン

-

必要

必要

エグゼクティブ
ビジネスレビュー

-

-

必要

AWS コンピテンシー、AWS MSP
またはAWS Well Architected

-

-

3
MSP/DevOps/CloudOps コンピテンシーを
3つのうち1つとして含める必要がある

AWS コンサルティングパートナーのティア基準を継続的に達成

-

-

6か月

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ティアが高いほど、経験豊富かつAWSとの連携を密に行なっているパートナーであることの証明となります。
AWSサービスパートナーは、豊富な経験や知識を活かして企業のクラウド戦略を長期的に支えるために重要な役割を果たします。

AWSパートナーの役割

AWSパートナーの役割は、AWSの活用を検討している企業に対して、AWSの導入、設計、構築、運用といった幅広い段階のサポートを提供し、導入企業が自社の負担を軽減できるようにすることです。

AWSには「責任共有モデル」があり、自社が責任を持つレイヤーと、AWS側が責任を持つレイヤーがサービスごとに分かれています。自社が責任を持つレイヤーにおいて正しい知見がないまま導入や構築を行うと、そこで障害が発生した際にAWS側からの協力を得られず、自前での復旧対応が求められます。

Amazon EC2(仮想サーバー)を例にすると、AWS側と自社側の責任は以下に分かれます。

  • AWS側の責任:データセンターやハードウェアの管理、コンピューター・ストレージ・ネットワークなどインフラの管理、物理的なセキュリティ
  • 自社側の責任:仮想サーバーのOS・ファイアウォールなどの設定・管理、セキュリティパッチの適用、ソフトウェアの開発・メンテナンス、データ管理、ネットワーク設定
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AWSパートナーにサポートを依頼すれば、自社が責任を持つ範囲に関する専門的な支援を受けられるため、負担を軽減することが可能です。ただし、AWSパートナーに対応を丸投げして良いわけではありません。自社でもデータの管理やアプリケーションの運用状況について把握しておき、パートナーと連携して運用していくことが重要です。

AWS側・自社側・AWSパートナー側の責任範囲を明確にした上で協働していくことが、AWSの導入・運用を成功させるためのカギといえます。

AWSをパートナーなしで運用する場合の課題

AWSは自社のみでも運用可能ですが、その場合には知識や経験、リソース面での課題が生じます。
発生しうる課題に自社のみで対応できそうかを事前に検討し、難しい場合はAWSパートナーのサポートを検討すべきです。

専門知識やスキル不足で思うようにAWSを活用できない

AWSでは200を超える幅広いサービスが展開されていますが、各サービスの違いや特徴を把握していなければ、うまく活用できません。特にサービス同士の連携がどのように行われるかを把握していないと、宝の持ち腐れ状態になってしまいます。

例として、EC2は仮想マシン、VPCはネットワークを作るサービスですが、VPCによるサブネットやファイアウォールの設定が不適切だと、EC2の仮想マシンは意図した通信ができません。

またAWSには、一見どちらを使うべきか判断がつかない、機能が類似しているサービスが複数あります。しかし、明確な区別がつかないまま構築を進めてしまうと、思うような効果が得られない可能性もあります。AWSパートナーのサポートがあれば、このようなリスクは回避できるでしょう。

設定ミスによるセキュリティリスクの増加

AWSは柔軟な設定が可能ですが、設定ミスがあるとセキュリティリスクを増加させてしまいます。 例えば、冗長構成やバックアップの設定に過不足があると、システムの安全性、可用性を高めた運用ができず、顧客や社内ユーザーに負荷をかけることになり得ます。

また、IAM(Identity and Access Management)のアクセス権限の設定ミスによって不正アクセスを許し、企業の機密データが外部に流出するリスクがあります。

さらに、設定ミスはセキュリティ上の脆弱性を作る原因となり、攻撃の標的にされやすくなります。よく 「AWSはセキュリティに強い」と表現されますが、これはあくまで正しく設定・運用された場合に限ります。誤った運用プロセスや不適切な設定を行うと、セキュリティに強い環境にはなりません。
例として、S3に保存したファイルはデフォルトでは非公開設定ですが、設定次第では誰でもアクセス可能な状態に変更することができます。意図しない設定により、本来アクセスが許可されていないユーザーがデータにアクセスすることで、情報流出や改ざんの恐れがあることを頭に入れておく必要があります。

システムダウン時の迅速な対応ができない

システムダウン時には、1秒でも早く復旧できるよう、迅速な対応が求められます。
しかし、社内リソースが不足している場合は迅速な対応ができず、業務停止による損害や、顧客へのサービス提供に支障を来すことによって、ビジネスに大きな損失を与える可能性があります。

システムダウンの原因の例としては、以下が考えられます。

  • 予期せぬアクセス集中
  • 不適切なアクセス権限の設定やセキュリティグループの設定ミスによるセキュリティ侵害
  • 自社で行うアプリケーションやミドルウェアのアップデート・パッチ適用時のエラー
  • アプリケーションのバグによる問題

こうした事態が発生した際に自社のリソースが不足していると、原因の特定や一時的なシステムの切り替え対応に時間がかかってしまいます。

コスト管理の難しさ

AWSでは大半のサービスが従量課金制のため、常時稼働させていると、意図せず高額な請求が発生することがあります。意図しない高額請求を防ぐには、サービスごとに異なる料金プランやオプションの単価を事前に確認し、適切なプランの選択や、運用スケジュールの管理・計画が重要です。

また、企業はTCO(総所有コスト)を見越した予算を立てる必要がありますが、知見が不足していると計画的なコスト管理が難しくなります。予算と実態の乖離を防ぐためにも、パートナーに依頼して、利用状況に応じた最適なコスト管理を支援してもらうことは有効な選択肢となります。

運用リソースの不足

AWSをパートナーなしで運用する場合、導入、構築、運用を全て自社リソースで賄う必要があります。

例として、AWS上で新たなサービスを導入する場合、従業員の知見や、場合によっては解読を要するドキュメントを頼りに、ネットワークの設定やアクセス制御の割り当てを行う必要があります。この場合、導入までに多くの時間がかかり、その間に他の業務が停滞する事態にもなり得るでしょう。特に中小企業ではIT部門の人員が限られているため、手が回らなくなってしまう可能性があります。

運用リソースの不足を補うためにも、AWSに関する知識と経験があるパートナーに依頼し、効率よくスムーズにフローを進められるようにしましょう。

AWSパートナーを活用するメリット

AWSパートナーを活用することには、多くのメリットがあります。

AWS環境のトータルサポート

AWSパートナーを活用することで、AWS環境の導入、設計、構築、運用面のトータルサポートを受けられます。

AWSにはさまざまなサービスが用意されており、AWSパートナーは導入のサポートに留まらず、サービスの設計、構築、運用などの各フェーズで専門的なサポート対応を提供します。
例として、既存システムのAWS移行を検討する場合、AWSパートナーは移行計画の策定や、導入時のサポート、運用開始後のアドバイスまで行います。移行時の具体的なサービス間連携においては、既存システムのハードウェアをEC2に、ネットワーク環境をVPCに移行する際などに、既存システムを踏まえたパラメータ設計や、今後の拡張性を踏まえたアドバイスが可能です。

このように、AWSパートナーは導入から運用までのトータルサポートが可能なため、AWSに関する知見が少ない企業でも安心してAWSを導入できます。

セキュリティ強化

AWSパートナーを活用することで、AWS環境のセキュリティ強化にもつながります。
AWSには、暗号化やアクセス管理などのセキュリティサービスが充実しています。しかし、正しく設定・運用ができないと、前述のようなセキュリティ上のリスクが生じるため注意が必要です。

例えば、ユーザーやグループのアクセス権限の最小化は、AWSのセキュリティ対策のベストプラクティスの一例ですが、設定が適切なのか、本当に最小化されているかを判断することは容易ではありません。設定を誤ると、不要なアクセス権限によってセキュリティホールが生じることになります。

AWSパートナーであれば、最新のセキュリティ技術やAWSのベストプラクティスを把握しているため、設定方法や確認方法にも精通しています。他にも、セキュリティ監査や監視なども支援してくれるため、AWSパートナーに依頼することによって、セキュリティの強化だけでなく継続的な運用における安全性も担保しやすいでしょう。

障害発生時の迅速な対応

自社のみでトラブルシューティングの知見を積み上げるには時間がかかるものですが、AWSパートナーを活用すれば、障害発生時も迅速な対応ができます。AWSパートナーのサポートによって、知見の共有や手順の明確化が可能になるため、運用開始直後から迅速なトラブル対応が可能になるでしょう。

また経験豊富なAWSパートナーによる的確な問題点の切り分けにより、原因の特定や解決策の実施が行われ、障害によるサービス停止の長期化を回避できます。万が一顧客に影響する障害が発生した場合でも、被害を最小限にとどめられる可能性が高くなります。
例として、リソースのオートスケーリングやアプリケーションの冗長化設定をサポートしてもらうことでシステムの安定性を向上させ、サービス停止を最小限にできるでしょう。

運用コストの最適化

先述のとおり、AWSはコスト管理が難しいですが、AWSパートナーに依頼すれば予算の見積もりやコストを最適化した運用が可能です。企業の利用状況に合わせた適切なリソースサイズやストレージの最適オプションを提案してもらうことで、各サービスのコストを抑えられます。またアクセス状況に応じたオートスケーリングを設定することで、リソースにかかる費用の最適化が可能です。

AWSパートナーの利用によってパートナー費用が発生しますが、パートナーの支援によりAWSの運用にまつわるコストが最適化されれば、結果的な全体コストの削減も見込めます。

従業員の負担軽減

AWSを自社で導入するには、監視体制の構築が必要です。しかし、人的リソースに限りがある企業では、体制を構築するハードルも高いでしょう。しかし、AWSパートナーに人的リソースの面からサポートしてもらうことで、運用負荷を軽減できます。

例として、AWSパートナーに運用を依頼することで、専門的なタスクや、夜間休日の突発対応による負担を分散することができます。AWSパートナーを活用して、知見や経験を備えたサポートを受けられることによって従業員の負担も軽減され、効率的な運用が可能になるでしょう。

AWSパートナーを活用するデメリット

AWSパートナーの活用に多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。

導入コストが増加する

AWS自体の利用コストに加えて、AWSパートナーによるコンサルティングやサポート費用が必要になります。導入当初から運用が軌道に乗るまでは、AWSパートナーなしでの導入や運用よりもトータルコスト (AWS自体の利用コスト+AWSパートナーのサポート費用)が高くなる可能性を理解して依頼する必要があります。

しかし、パートナーの専門的な知識と経験を活用することでAWSの設定や運用が最適化されれば、長期的なコスト削減につながる可能性もあります。具体的には、最適なリソース設計や運用の自動化によって不要なリソースや過剰な支出を削減することで、AWS全体の運用コストを抑えられるでしょう。

ベンダーロックインのリスクがある

ベンダーロックインとは特定のサービスプロバイダーに依存する状態を指し、AWSパートナーについても発生し得ます。ベンダーロックイン状態に陥ると、別のクラウドやサービスの利用を検討しても移行できないなど、利用サービスの選択肢が狭まる可能性があります。

また、AWSパートナーに依存しすぎることで、従業員の知見が蓄積しにくくなることにも注意が必要です。導入時には、AWSパートナーとの適切な距離感を保ちながら、自社でAWS認定資格の取得に向けた研修を実施したり、自社の従業員にAWS関連業務への参画を促したりして、経験を積めるようにしましょう。

パートナー選定の難易度が高い

AWSパートナーは複数存在するため、パートナーの選定は容易ではありません。
例えば、セキュリティを最優先する企業ではセキュリティ分野に強いパートナーを選ぶ必要がありますが、不適切なパートナーを選定してしまうと、期待していた成果が得られない場合もあります。

また、複数のパートナーが類似したサービスを提供している場合、最適な選定のためには自社の要望や目標が明確になっている必要がありますが、明確になっていないと、どのパートナーとの契約が適切かの判断が難しくなります。

内部リソースとの統合が難しい

AWSパートナーはAWSに精通していますが、AWSの導入先企業のシステムや業務プロセス、従業員の得意不得意などは熟知していません。導入先企業の内部リソースの理解が不十分な状態では、AWSパートナーの提案するサービスやツールが自社の要件とマッチせず、導入後の運用効率に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

AWSパートナーとの綿密な情報共有や、既存システムの評価をした上で、パートナーの提案が目的を果たすものかを検討する必要があります。

AWSパートナーのユースケース

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AWSパートナーのサポートメニューはさまざまです。具体例をもとに、どのようなサポートが受けられるかを確認しましょう。

コンサルティング

AWSパートナーは、企業のクラウド戦略全般に関するアドバイスを提供します。
AWS導入、構築時の最適なアーキテクチャ設計や提案、また運用開始後のコスト最適化にも対応可能です。契約、依頼内容によりますが、基本的には責任共有モデルの自社の範囲全てを担当します。

AWSへの移行におけるコンサルティング支援

ある企業は、オンプレミスからAWSへの移行を検討していました。しかし、社内にAWSの知識や経験を持つ人材がいないため、どのように進めるべきか分からないという状況に直面していました。
そこでAWSパートナーにコンサルティングを依頼し、自社のシステム構成や要件に沿って、最適なアーキテクチャ設計の提案を受けました。併せて、コスト最適化やパフォーマンス向上の提案もありました。結果としてスムーズな移行を実現し、運用コスト削減とシステムパフォーマンスの向上に成功しました。

導入支援

AWSパートナーによる導入支援では、将来的に依頼元のみで運用できることを目指します。パートナーは導入時のシステム設計、構築を担当しますが、依頼元の従業員に対するトレーニングや知見の共有も行います。

業界で続くセキュリティ規則の強化に対応できるAWS導入支援

ある企業の担当者は、AWSの運用を検討する際に、セキュリティ面の不安を抱えた状態では満足な設計ができないと考えていました。特に業界のセキュリティやコンプライアンス規則の強化が続いているため、AWSパートナーに依頼して、規則に準拠できる環境構築を依頼し、将来的には規則が強化されても自社のみで対応することを目指しました。
これを受けて、AWSパートナーはAWSのベストプラクティスや経験、また企業が準拠すべき規則に基づいた設計、構築を行いました。加えて、依頼元のみで対応できるようなトレーニングや構築マニュアルの共有も行い、規則強化が続いても自力で準拠できる体制の構築に成功しました。

構築代行

構築代行では、AWSパートナーが企業のニーズに合わせたAWS構築を行います。コスト最適化や可用性の向上などの目的に向けて具体的な構築手法を提案し、運用開始に向けた準備をサポートします。

AWSのスケーラビリティを発揮する構築支援

ある企業はAWSを活用して、急な需要増加に対応する環境を構築したいと考えていましたが、具体的な構築手法が分からず、期間や予算の見積もりもできていない状況でした。そこでAWSパートナーに構築手法の提案や期間の見積もりを依頼しました。
AWSパートナーはヒアリングを元に要件を洗い出して、構築手法や見積もり期間を提案しました。また、導入後に希望する要件を満たすことができるよう、スケーラビリティのテスト手法なども提案し、企業が安心して運用を開始できるようサポートしました。

アプリケーション開発

アプリケーション開発では、AWS導入後のアプリケーション開発をAWSパートナーが担当し、AWSのサービスのメリットを最大限活用できるアプリケーションを構築します。

AWSのセキュリティ強化と高可用性を実現するアプリケーション開発

ある企業はAWS上でEコマースプラットフォームを構築したいと考えました。各機能の実装だけでなく、AWS上でセキュリティ対策や可用性の強化をしたいと考えていましたが、進め方が分からない状況でした。
そこでAWSパートナーにセキュリティ強化や可用性の対策を施したアプリケーション開発を依頼しました。アプリケーションはサーバーレス環境のAWS LambdaとAmazon DynamoDB(NoSQLデータベース)を用いて開発することで、ハイレベルなセキュリティや可用性の高さを実現しました。

保守運用代行

保守運用代行は、AWS運用開始後の監視や保守をAWSパートナーが担当することです。AWSに精通しているスタッフが監視を行い、トラブル発生時の対応を行います。

AWSと他社クラウドとの連携で複雑化するシステムの安定化

ある企業はAWSと他社クラウドの双方を保守運用する必要があり、知見や人的リソースが足りないという課題を抱えていました。そこでAWSパートナーに依頼し、特に専門性が高いタスクを中心に AWS側の保守運用をサポートしてもらうことにしました。
AWSパートナーはヒアリングをもとに対応内容を具体化し、知見を用いた運用を支援しました。AWSパートナーのサポートによってAWS側のシステムが安定するだけでなく、企業自身も他社クラウド対応に集中できるようになり、システム全体の安定化が実現しました。

SaaS導入サポート

SaaS導入サポートは、AWSパートナーが依頼元のAWS環境にSaaSを導入し、セキュリティ強化や業務効率化を実現するサービスです。

AWS環境への顧客管理システムの導入

ある企業はすでにデータベースを移行済みのAWS環境にて、顧客管理システムのSaaSを導入したいと考えていました。しかし、AWS上の設定に不安があり、導入に踏み切れていませんでした。
AWSパートナーは顧客の要件やSaaSの特性に合わせたAWSの設定(ユーザー認証やアクセス制限)を提案、実施しました。その結果、企業は安心してSaaSを導入することができ、営業活動の効率化に成功しました。また導入後の運用サポートも受けることで、安定したSaaS利用が可能になりました。

請求代行

請求代行では、依頼元企業のAWSの支払い請求をAWSパートナーが代行します。複雑な請求書手続きや税制の問題を解消し、コスト削減にも貢献します。

また通常料金にAWSパートナー割引が適用される場合があるため、それだけでコスト削減を実現できる可能性もあります。加えて、AWS利用状況の分析レポートや、コスト最適化提案によるコスト管理の支援も可能です。

AWSの支払いプロセスの負担軽減

ある企業はAWSとの直接取引によって、請求書の言語やフォーマット、税制などの手続きに問題が生じる可能性を懸念していました。そこでAWSパートナーに依頼して、日本国内での手続きで済むようにしたいと考えていました。
AWSパートナーはAWSと依頼元企業を仲介し、AWSパートナーがAWSの代金を顧客に請求し、顧客はAWSパートナーに支払いをする形で支払いプロセスの負担軽減を実現しました。

AWSパートナーの重要性

AWSパートナーなしでの運用は、自社のみで解決できる知見や技術が揃っていれば短期的には問題なく運用できるケースもあるでしょう。ただし、中長期的な目線で見ると増加するコストや技術の進化に対応するために、運用管理の最適化が必要です。

運用管理の最適化の例としては、以下が挙げられます。

  • コスト最適化(リソースの効率化)
  • インフラの自動化と運用効率の向上
  • セキュリティの強化と継続的な監視
  • リソースのライフサイクル管理
  • モニタリングとパフォーマンスの最適化

上記のようにAWSを長期的に利用する上で業務効率化や運用コストの最適化のメリットを得るためには、AWSパートナーを利用すべきです。 また自社のビジョン実現に向けて、提供サービスや得意領域がマッチするAWSパートナーを選ぶ必要があります。しかし、AWSパートナーにはさまざまな企業があり、自社に合うパートナー選択は容易ではありません。

最適なパートナーの選択をするために、ホワイトペーパーを用意しています。下記リンクからダウンロードしてください。

まとめ~支援を受けてスムーズにAWSを導入・運用~

AWSパートナーは、AWSから認定を受けて、AWSの導入・運用サポートを行う企業です。自社のみでのAWS運用にはさまざまな課題に直面する可能性があるため、AWSパートナーのサポートを受けながら、効率よく導入、運用に進むことをおすすめします。

AWS導入、構築、運用を考える上でAWSパートナーを活用したい場合は、パートナーの選定に進みましょう。選定基準はホワイトペーパーに記載しているので、ぜひ下記リンクからダウンロードしてみてください。

<AWSクラウドの活用を検討している企業のみなさまへ>

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