【徹底比較】AWSとレンタルサーバー、結局どっちがいい?違いや用途別ケースを解説

2026.01.05(月)

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【徹底比較】AWSとレンタルサーバー、結局どっちがいい?違いや用途別ケースを解説
※この画像はAIによって生成されたものです。

近年、企業のWebサイトや業務システムの運用環境として「AWS(Amazon Web Services)」に代表されるクラウドサービスレンタルサーバーの利用を比較検討する企業が多いようです。

しかし「AWSの柔軟性と拡張性は魅力だけど、運用には専門知識が必要そう」「レンタルサーバーは手軽だけど、自由度や将来の拡張に不安がある」といった声も多く、選定には迷いがつきものです。

そこで本記事では、それぞれの違いやメリット・デメリット、さらに用途別の適したケースを徹底比較します。
加えて、企業規模や利用目的に応じた選び方のポイントや、導入時に押さえておきたい注意点も解説します。

クラウドサービス・クラウドサーバーとは

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※この画像はAIによって生成されたものです。

クラウドサービスとは、インターネット経由で必要なITリソース(サーバーやストレージ、ソフトウェアなど)をオンデマンドで利用できるサービスの総称です。

クラウドサーバーは、その中でも特に仮想化技術を活用して提供されるサーバー環境を指します。

クラウドサーバーは、同一のクラウドサービス内で世界各地に展開する複数のリージョンやデータセンターを、高速かつ冗長な専用ネットワークで相互接続しています。
そのため、BCP(事業継続計画)やDR(災害復旧)対策としても有効です。
24時間の稼働が求められる現場では、障害発生時に短時間で別リージョンへ切り替えられる高可用性構成が可能な点も大きなメリットです。

この記事では、クラウドサービスの中でも世界的にシェアが高いAWS(Amazon Web Services)をピックアップしてご説明します。
AWSのクラウドサーバーは、物理サーバーを複数の仮想サーバーとして分割・運用でき、必要に応じてCPU・メモリ・ストレージなどのスペックを即時変更できます。 柔軟性はレンタルサーバーよりも高く、大規模なECサイトや業務システム、IoTプラットフォームなど、多様な業種・用途に対応可能です。

AWS(Amazon Web Service)とは

AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供する世界最大規模のクラウドコンピューティングサービスです。
サーバーやストレージ、データベース、ネットワーク、AI、IoTなど、200を超える多様なサービスをインターネット経由で利用できるのが特徴です。また、AWSは日本国内にも東京リージョン、大阪リージョンにデータセンターを持ち、低遅延かつ高信頼なサービス提供を可能としています。

AWSを活用すれば、ユーザーは物理的なサーバーを購入・設置する必要がなく、必要なときに必要な分だけリソースを確保できるため、初期投資を大幅に抑えながら柔軟な運用が可能になります。
一般企業や自治体においても、グローバル規模での展開や、アクセス増減への迅速な対応、データ分析基盤の構築などにAWSを活用した事例が増えています。

AWSについて、詳しくは下記の記事もご覧ください。

レンタルサーバーとは

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レンタルサーバーとは、サーバーを自社で購入・設置するのではなく、外部のサービス提供事業者が所有・運用するサーバー環境を借りて利用するサービスのことです。

契約内容に応じて利用できる容量や性能、管理機能が異なり、用途や予算に合わせて選択できます。
初期導入のハードルが低く、特別なサーバー運用スキルがなくても利用できるため、幅広い業界で採用されています。

レンタルサーバーには主に「共用サーバー」「専用サーバー」「VPS(仮想専用サーバー)」の3種類があり、それぞれの特徴を理解することで、AWSとの比較検討がより明確になります。

共用サーバー

共用サーバーとは、1台の物理サーバーを複数の契約者で共有する形態のレンタルサーバーです。

利用料金が安く、契約後すぐに利用できる手軽さが最大のメリットです。
また、サーバーの運用やメンテナンスはすべて事業者が行うため、利用者側の負担はほとんどありません

一方で、同じサーバー上でほかのユーザーが高負荷の処理を行っている場合に、速度低下やレスポンスの遅延が発生する可能性があるなど、共有するユーザーの影響を受けやすい傾向があります

このため、企業サイトやブランドサイトなど、アクセス数に大きな変動が起こりにくいサイトの運用に向いています。

専用サーバー

専用サーバーとは、1台の物理サーバーを契約者が独占的に利用する形態のレンタルサーバーです。

他ユーザーの影響を受けないため、常に安定したパフォーマンスを確保できます
また、OSやミドルウェアの設定、セキュリティ構成などの自由度が高く、大規模なECサイトや基幹システムのような高負荷にも対応可能です。

ただし、共用サーバーと比べて料金が高くなる傾向があり、運用には一定の技術知識が求められます

自社にIT担当者がいる企業や、長期的に安定稼働させたい業務システム向けです。

VPS

VPS(Virtual Private Server)は、1台の物理サーバーを仮想化技術で複数に分割し、それぞれを専用サーバーのように利用できるサービスで、「仮想専用サーバー」とも呼ばれます。

専用サーバーほどの高コストにはならず、共用サーバーより自由度が高いため、中規模以上のサイト運営やシステム構築に向いています。

契約者ごとにCPUやメモリのリソースが割り当てられているため、他ユーザーの影響は最小限で済みますが、OSやアプリケーションの管理はユーザー側で行う必要があり、ある程度の技術スキルが必要です。

また、VPSではユーザーに管理者権限が与えられているため、細かい設定やアプリケーションのインストールが行えます。

AWSとレンタルサーバーの7つの違いを徹底比較

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AWSとレンタルサーバーは、ユーザーが「サーバーを利用する」という点では共通していますが、その提供形態や管理方法、コスト構造には大きな違いがあります。

ここでは、企業や公共団体の導入検討で特に重要となる7つの比較ポイントを解説します。

導入コスト

AWSは初期費用が不要です。
インスタンス構築やネットワーク設定などの初期構築に自社で対応できる場合は、コストをかけずにサーバー環境を用意できます。初期構築に不安がある場合はAWSパートナー企業に依頼しましょう。費用はかかりますが、自社の要望に応じた適切なサーバー環境を構築してくれます。

一方、レンタルサーバーは、数千円程度と少額ですが、初期費用がかかることが多いです。

運用コスト

AWSは従量課金制で、利用リソースやトラフィック量に応じて月額費用が変動します。
固定費ではなく、利用した分だけのコスト負担となるため、無駄な費用が発生しません。特にアクセス数の変動が大きいECサイトやキャンペーンサイトでメリットが大きい傾向があります。事前に、月額使用料のシミュレーションを行うことも可能です。AWS公式の料金見積ツールを試すほか、AWSパートナー企業に相談してみるのもおすすめです。

一方、レンタルサーバーは基本的に月額固定制のため、予算管理が容易です。 ただし、アクセス増に対応するためのスペック変更にはプランの変更や追加費用が必要になることがあります。

通信速度

AWSは世界中に配置されたデータセンターと高性能ネットワークを活用しているため、他ユーザーの影響をほとんど受けません
このため、大規模アクセスにも耐えられる構成が可能です。

一方、レンタルサーバーの場合、共用型は他ユーザーの負荷状況によって速度低下が発生することがあります
専用サーバーやVPSであれば、比較的、安定した通信速度を維持できます。

スペックの柔軟性

AWSはCPU、メモリ、ストレージ容量などを必要に応じて即時変更でき、繁忙期やアクセス急増時にもスムーズに対応できます。
一方、レンタルサーバーは事前に決められたプラン内での運用が基本で、スペック変更は契約更新やプラン移行時に行うのが一般的です。

以上から、スペックの柔軟性はAWSの方が高いといえます。

カスタマイズの自由度

AWSはOSやアプリケーション、ネットワーク構成を自由に設計でき、セキュリティや開発環境も柔軟に設定可能です。

一方、レンタルサーバー、特に共用型は、事業者側で設定が固定されており、利用できるソフトや設定範囲が制限されます
VPSや専用サーバーであれば比較的自由度は高まりますが、それでもAWSほどではありません。

サーバーの運用方法

AWSでは、データセンターや物理サーバー、ネットワークなどの基盤運用は事業者側が担うため、ハードウェア障害やインフラ監視を利用者が直接行う必要はありません。利用者は、サーバーの構成・セキュリティ方針を自社の要件に合わせて柔軟に設計でき、可用性や拡張性を重視した運用が可能です。
さらに、運用をAWSパートナー企業に外部委託することで、専門的な知見を活かしながら安定運用を実現することもできます。

一方、レンタルサーバーは、サーバー監視やOSアップデート、ハードウェアの障害対応などを事業者に任せられる反面、構成やセキュリティ方針を利用者が設計することはできません。そのため、システムの成長や高い可用性が求められる場合には、柔軟性や拡張性の面で制約が生じることがあります。

サポート体制

AWSは、公式ドキュメントや利用者コミュニティが充実しており、必要に応じて有償のサポートを利用することで、障害時にも24時間365日体制で専門的な支援を受けることができます。また、運用をAWSパートナー企業に任せることで、自社の状況を理解した担当者から、よりきめ細かなサポートや運用支援を受けることも可能です。これにより、専門知識が十分でない場合でも、安心してAWSを活用できます。

一方、レンタルサーバーは、国内にサポート窓口を設け、電話やメールでの問い合わせに対応している事業者が多く、初めてサーバーを利用する場合には安心感があります。ただし、サポートの対応時間や支援範囲は事業者ごとに異なり、対応できる内容に限りが出てくることもあります。

【用途別】AWSとレンタルサーバーが最適なケース

AWSとレンタルサーバーは、それぞれの特性により、向いている用途が異なります。
ここでは、企業利用で代表的なECサイトと企業サイト(コーポレートサイト)を例に、最適なケースをご紹介します。

ECサイト

ECサイトには、商品ページ数が多く、画像や動画コンテンツを多用しているほか、セールやキャンペーン時にアクセスが急増するという特徴があります。
このため、スケーラビリティ(拡張性)とパフォーマンスの安定性が重要になります。

AWSは、必要な時にリソースを即時拡張でき、突発的なトラフィック増加にも自動スケーリングで対応可能です。
また、CDN(Content Delivery Network)やWAF(Web Application Firewall)といったセキュリティ機能も標準的に活用できるため、個人情報や決済情報を扱うECサイトに求められるセキュリティ要件を満たしやすい点も強みです。

特にBtoBの取引サイトでは、顧客専用の受注管理システムや在庫情報連携といったカスタマイズが必要になる場合が多く、AWSの高いカスタマイズ性は大きなメリットとなります。

一方、小規模なオンラインショップや更新頻度が低くアクセス数も安定しているECサイトであれば、レンタルサーバーでも十分対応可能です。
固定費で予算を管理しやすく、初期設定も容易なため、IT専任者がいない企業にも向いています。

企業サイト・コーポレートサイト

企業の公式サイトやブランドサイトの目的は、製品・サービス紹介や採用情報、ニュース配信など、安定したコンテンツ提供です。
アクセス数が一定数で安定しており、トラフィックの急増が少ない場合や、サーバー障害により万が一Webサイトの閲覧ができなくなっても事業活動に影響が少ないケースならレンタルサーバーで十分でしょう。コストパフォーマンスに優れ、運用も基本的には事業者に任せることができます。

ただし、以下のような場合は、可用性・柔軟性の高さや海外からのアクセスに対する表示速度安定化の面でAWSの方が適しています。

  • 信頼性や公共性を重視する自治体・金融機関などのサイト
  • 製品情報やサポート情報を掲載するなど事業活動に直結する場合
  • 大規模なデータベースやシステムを組み込んだサイト
  • キャンペーン情報の掲載や販促施策により、一時的なアクセス増が想定される場合
  • 海外拠点があり多言語対応サイトを運営する場合
  • 将来的なアクセス増加やサイト拡張を見据える場合

このように、Webサイトの用途や目的に応じてAWSとレンタルサーバーを使い分けることがポイントになります。

よくある質問(FAQ)

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グローバルネットコアが提供するAWS関連のサービスについて、お客様より多く寄せられる質問と回答をまとめました。

Q.AWS導入にはどのくらいの期間と費用がかかりますか?

AWSの初期費用自体は0円です。
月額料金については、従量課金制となっており、ご利用いただくサービスや利用量によって変動します。
また、AWSパートナー企業に構築・運用を依頼する場合は、別途費用がかかります。
AWS公式の料金見積ツールも提供されておりますので、とりあえず大まかな料金を知りたいという方は、お試しください。

また、AWSの導入から利用開始までの期間は、利用する目的や要件によって大きく変わります。
「まずはAWSの環境を触ってみたい」という場合は、アカウントの作成と基本的な環境構築を行えばすぐにスタートできます。
しかし、業務での利用やオンプレミス環境からの移行を行う場合は、要件定義から設計、データの移行作業、テスト等を行う必要があるため、数カ月程度かかるのが一般的です。
AWSパートナー企業に依頼することで、自社で行うよりもスピーディーかつ確実にAWSの導入を進められます。

詳しい費用や導入までの期間は、お悩みやご要望を伺った上で算出します。まずはお問い合わせください。

Q.現在レンタルサーバーを利用していますが、AWSへの移行は可能ですか?

可能です
レンタルサーバー上にあるWebシステムやWebサイトの構成や機能、アクセス数などに応じて、最適なAWS環境を構成するのがポイントとなります。
詳しくはご相談ください。

Q.無料相談や見積もりは可能ですか?

可能です
「クラウド化を始めたいけど、何から始めて良いのかわからない」という方も、まずはご相談ください。

まとめ~判断に迷ったら専門業者へ相談!~

AWSとレンタルサーバーは、どちらも企業や公共団体におけるWebサイト・システム運用に欠かせないインフラですが、その特徴や適性は大きく異なります。

AWSは、柔軟なスケーラビリティと豊富なサービス群を活用できるクラウド基盤です。その特性から極力サイトがダウンするのを避けたいケース、急激なアクセス増に備える必要がある場合、大規模なデータベースやシステムを組み込むサイトに最適です。

一方、レンタルサーバーは初期導入が容易で、運用負担も少なく、中小規模のコーポレートサイトや更新頻度の低い情報サイト、限られた予算で手間なく安定稼働させたい場合に向いています。

デジタルマーケティングや営業活動の中核となるWebインフラ選びが事業成果を左右します。
もし、どちらを選ぶべきか判断に迷う場合は、専門事業者による無料相談や見積もりサービスを活用するのがおすすめです。

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